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金投資が一般紙の一面を飾るようになればブームは一巡

ニューヨーク・タイムズの日曜版の第1面(ビジネス・セクションではありません)に「金融不安で昔からの逃避先である金投資に注目が集まっている」という記事が出ました。

記事の中身を読んでみましたが、新しい発見は何もありませんでした。

ニューヨーク・タイムズは日曜版に限って言えば数日前から用意された記事で埋められている事が多く、第一面にニュース性の高い記事が来る事はありません。

従って日曜版の第一面は自ずと目下のアメリカ人が注目している話題の人気投票的な、切れ味の鈍いコンテンツの寄せ集めになりやすのです。

或る意味では金投資が一般紙の一面を飾るようになれば、ブームは一巡したという風にも言えるでしょう。

ゴールドに関してはリーマン・ショックで世界経済が混乱し「ひやっ」とさせられたときに最初に推奨したアセット・クラスです。

それ以降、順調に上昇していますが下のニューヨーク・タイムズに掲載されたグラフに見るようにインフレ修正後では未だ過去の最高値を更新していません。
ゴールド
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パテント切れラッシュでジェネリック薬のメーカーにフォローの風

アメリカでは向こう数年に渡ってパテント切れ(正確に言えば、新薬の独占販売期間の終了)する薬が続出します。これはインドのドクター・レディーズ(ティッカー:RDY)などにとって極めて有利な環境になることを意味します。
既にドクター・レディーズの株価は最近出来高を伴ってブレイクアウトしています。
RDY

アメリカでは新薬は5年間の独占販売期間が与えられます。
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グロース投資対バリュー投資 (5回シリーズ その5)

【バリュー投資のルーツ】
バリュー投資のルーツはグロースより古く、理論的な礎は1934年に出た『証券分析』という本が元になっています。ベンジャミン・グラハムとデビッド・ドッドというコロンビア大学の教授が書いた本ですけど、彼らはウォーレン・バフェットの師匠です。

バフェットはいまでもほぼ忠実にこの本にかかれている価値観やルールを実行しています。この本が出る前は株式投資に対する体系的な理論というのは存在せず、株というのは賭け事と同じだと考えられてきました。

でも機関投資家は当時も存在しました。それでは機関投資家は何に投資していたか?というとそれは主に債券でした。社債とか、鉄道債、電力債などが中心だったのです。

1929年に大暴落に至る株式ブームでは人々は噂やムードに流されて手当たり次第株を買いました。だから暴落がおきたときは「やっぱり株なんて、手を出すもんじゃない」という否定的な意見が多かったのです。

グラハムとドッドはバブルの残骸のなかから、「いや、そうじゃない、株式だって比較的安全に投資する方法があるはずだ」ということを主張したのです。株式投資が投機ではなく投資であるということの概念のフレームワークはこの本によって出来たのです。別の言い方をすれば株というものが機関投資家のまともな投資対象として選択肢のひとつに入るきっかけを作ったのがこの本なのです。

『証券分析』の中から僕の好きな箇所を抜き書きします。
グロース対バリュー10



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グロース投資対バリュー投資 (5回シリーズ その4)

次にバリュー投資に移ります。

【バリュー投資の定義】
先ずバリュー投資を定義します。

バリュー投資とは株価がその企業の内在価値に比べて割安に取引されているときを見計らって投資するスタイルのことを指します。

内在価値とは英語ではイントリンシック・バリューと呼ばれます。

これは単に企業を買収してその資産をバラバラにして売却した場合の価値というケースもあると思いますが、むしろキャッシュフローを生み出す潜在力を指す場合が多いです。

さて、さきほど見た、銘柄のチェック項目の図にもう一度戻りたいのですけど、バリュー投資家の場合、緑色のモメンタムはあまり気にしません。また紫色のマーケットの地合いにも頓着しません。
グロース対バリュー3

たとえば楽天証券の講演会で「さわかみファンド」のさわかみさんが良くお話されますけど、さわかみさんは相場がわるくてもぜんぜん気にせず、「ああ、どんどん買うよ」とおっしゃいますよね?

あれはバリュー投資家だからです。

一方、バリュー投資家はその銘柄に一体、幾ら払うんだ?という買い値にはとても厳しいです。

別の言い方をすればバリュー投資家は上値に手をつけるということは恥だと思っているフシがあります。

逆に言えば業績がガクンとわるくなって、株価が急落した局面でも、それはいっときのことで、また業績は元に戻ると思えば、ガッツで買い向かいます。だから悪い決算が出た時、グロースの投資家は躊躇せずブン投げて、それをバリューの投資家がせっせと拾うということは毎回繰り返される光景なのです。

そういう風に買いの主体が変化することを「手代わり」といいます。
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グロース投資対バリュー投資 (5回シリーズ その3)

【グロース投資の実例】
それでは典型的なグロース・ファンドマネージャーのポートフォリオの実例を見てみましょう。

今回取り上げる運用会社とそのファンドはいずれもモーニングスターという投信評価会社がそれぞれの投資スタイルで代表的、かつ、高い評価をつけたもの、言いかえれば5つ星のファンドから選んでみました。

アライアンス・バーンスタイン・ラージキャップ・グロースは有名なファンドです。ところでこの会社はアライアンス・キャピタルというグロース系の運用会社とバーンスタインというバリュー系の運用会社が合併したのでこういう名前になっているのですけど、今ここで紹介するファンドは旧アライアンス派、つまりグロースの連中がやっているファンドです。
グロース対バリュー6
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