Market Hack

連載:ETFのウンチク(その3)

【コア・サテライト】
次にコア・サテライトという考え方があります。これはとりわけ皆さんにやってほしい戦略です。コアというのは中心、サテライトというのは衛星という意味です。
コア・サテライト

つまり惑星と衛星のようにメインになるものと遊撃手的にチャンスを狙いにゆく投資対象を分けるやり方なのです。例えばメインになるETFとしてアメリカの代表的な株価指数であるS&P500をなぞるSPYを据えるとします。そして個別銘柄で自分が特に好きな銘柄をそれとは別に組み入れるなどの方法がこのコア・サテライトなのです。続きを読む

設備投資サイクルの大底を拾う シエナ(CIEN)

YouTube、ニコニコ動画、USTREAM、Skypeなど、ビデオは我々の日常のネット生活でごく当たり前の存在になりました。

うちには高校4年生と小学8年生(アメリカですので日本とは違うシステムです)の息子がいますが、もうテレビはみません。というより受像機そのものが無いのです。

「テレビなんて全部Hulu.comで見ることができるよ」

というわけです。映画についても最近ではX boxで全編をダウンロードできるので、ケーブル・テレビも見なければ、ビデオ・レンタル屋へ足を運ぶことも無いのです。

これはインターネットのインフラストラクチャにかかってくる負荷が激増することを意味します。

昔、ドットコム・バブルの頃は株式市場からどれだけでも資金調達できたので、先行投資の資金にはぜんぜん困りませんでした。だからどんどん光ファイバーを敷設してキャパシティだけは増やせたのです。

でもその光ファイバー網の大半は点灯されていない、所謂、ダークファイバーでした。

業界関係者の口癖は「そのうち、何かキラー・アプリケーションが出てきて、周波数帯域の消費がはじまるさ」というものでした。

さて、こんにちの状況を見ると当時と全く逆です。

今は「次は何がキラー・アプリケーションか?」などという寝ぼけた問いを発する者は居ません。

既に上に述べたような各種ビデオ・サービスがあるし、iPhoneがあるからです。
続きを読む

毛並みの良い半導体企業 メラノックス(MLNX)

シリコンバレーのハイテク株の伝統的な「買い方」のひとつが、天才的な半導体デザイン・エンジニアの興した若くて元気の良い会社をガムシャラに買い上がるという、いささか乱暴な戦法です。

このやり方はリスクも極めて高いのですが、上手く有望な企業を掘り当てたら、思わぬ投資リターンをもたらす場合もあります。古くからアメリカ株に投資している人なら、ブロードコム(BRCM)やマーベル(MRVL)がそういうやり方で凄い「出世株」になったことを覚えていることと思います。

さて、ドットコム・バブルが弾け、シリコンバレーが「鳴かず飛ばず」になって久しいですが、このところ最先端のデータ・ソリューション向けのデザイン競争は俄かに熱を帯びてきていると感じます。クラウド・コンピューティングの定着でデータ・センターへの負荷が増している事も関係しているのかも知れません。

そこで紹介したい銘柄がデータ・センター内のサーバとストレージの間の高速データ通信を司るインターコネクト(接続)製品を作っているメラノックス(ティッカー:MLNX)です。

メラノックスはストレージのスタンダードのひとつであるインフィ二バンドを最初に手掛けた企業です。また最近ではイーサネットでのインターコネクト製品にも進出しています。

メラノックスの製品はIBM、ヒューレット・パッカード、デル、サンマイクロシステムズ、富士通シーメンスなどの企業のサーバに搭載されています。

同社はシリコンバレーのサニべイル(管理部門)とイスラエルのヨクナム(開発)に本社を置いています。
MLNX
続きを読む

日銀国債引き受け 英国の例を見よう!

日銀による国債の引き受けが議論になっています。

僕に言わせれば、別に口角泡を飛ばして形而上学的な議論を戦わせなくても、既に具体的な先例は海外に存在します。

例えば英国ではHM Treasury(英国大蔵省ないしは財務省)の発行したギルトの殆どをイングランド銀行(英国の中央銀行)が買い取っています。

下のグラフは英国の政府(地方政府を除く)の借り入れをネットベースで示したものです。
英国政府の借入れ
続きを読む

英国議会「宙吊りプレイ」化リスク

遅かれ早かれあと70日以内に英国の総選挙があります。
この総選挙の展開はポンドの為替相場にかなり影響を与えそうです。

そこでイギリスの議会政治を少しおさらいしておきましょう。
イギリスには米国の上院に相当する貴族院(House of Lords)と下院に相当する庶民院(House of Commons)があります。
House_of_Commons

(出典:ウィキペディア)

貴族院議員は世襲や一代貴族と呼ばれる爵位を授けられた名士によって構成され、今は公選制ではありません。

従って今話題になっている総選挙は庶民院の5年に一度行われる選挙を指します。

前回(2005年)の総選挙後の議席数は:

労働党(レーバー) 356(55%)
保守党 (トーリー)197(30%)
自由民主党(LDP) 62
その他 30

となっています。
続きを読む
MarketHackについて
Market Hackは世界経済ならびにビジネス・シーンに関するニュース・サイトです
月別アーカイブ
免責事項
なお運営上、ここに書かれる意見には諸々のバイアスがかかっています。投資情報は利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失を生じる場合がございます。投資対象や取引の仕組み及びリスクについてご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願い申し上げます。
BLOGOS
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ