Market Hack

欧州の政治家の態度が変わった ユーロはトレーディングBUY

先週の欧州市場の動揺で鈍感な政治家たちも「これはボヤボヤしている場合じゃない」ということに気付いたようです。各国の連携は俄然良くなっているし、ディスカッションのスピードに機動性が出てきています。

先週、東西ドイツの統合や欧州連合の推進に功績のあったヘルムート・コール前ドイツ首相が車いすで登壇し、欧州連合を見捨ててはいけないという情熱的なスピーチをしました。そしてアンゲラ・メルケル首相の、自分の政治生命を何事にも優先する狭量さと「歴史観の無さ」を批判しました。

「ドイツは立たなければいけない!」

聴衆はそういう使命感に打たれたわけです。

これを受けて金曜日の欧州市場が閉まった後、現地の真夜中近くに1100億ユーロのギリシャ救済プログラムが策定されました。
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ベトナムが日本円の通貨圏になったら?

いま、こういうシナリオを想像してみて下さい。

たとえばベトナムで使用される通貨がドンではなく円になり、一切の移住に関する規制や不動産取得が自由化されたら、どうなると思いますか?

定年退職して子供も巣立った後の夫婦が年金などの毎月定額の収入をなんとかやりくりして暮らしている場合、「いっそのことベトナムで一年の大半を過ごしてお金を節約しよう。その方が貯金の減り方も少ないし、長く生きられる。」そう考える人も出てくると思うのです。

最近高騰しているとはいえベトナムやタイランドの物価は日本の数分の1ですから上のような発想もあながち荒唐無稽とは言えません。(僕自身も何年か前に実際、タイランドに移住すべく不動産の物件を見て回ったり、子供の通う学校を下見に行ったりしました。結局、当時はインターネットの接続が遅すぎたので移住を諦めましたが。)

若し通貨が統合され、移民規制や不動産取得規制が自由化されたら、日本の生活費とベトナムの生活費との間でアービトラージ(=価格差を利用した裁定)が起こります

するとベトナムに大挙して押しかける日本人リタイア層を当て込んでマンション建設が盛んになったり日本食のレストランが開業したりするかも知れません。ベトナム・ドンの減価を心配せず、円を持ち込めるのであればホーチミン株式市場も活況に沸くかも知れません。つまり経済全体が通貨統合から来る一回きりの恩恵に浴し、ブームが来るわけです。

欧州連合(EU)の南欧諸国(スペイン、ポルトガル、ギリシャなど)で起こった事は、程度の差こそあれ上のシナリオと同じことなのです。つまりEUというのはヒト・モノ・カネの動きに対する規制を域内で一切撤廃しようという取り決めなのです
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ギリシャ問題が起きたのはギリシャ人が怠け者や嘘つきだったからではない

ギリシャ問題が一般の投資家にも注目されるに至って、いろいろな解説者がにわか仕込みの知識でギリシャ批判をしています。

「ギリシャ人は働かない」とか「ギリシャ人は統計で嘘をついている」などの批判がそれです。

確かにこれらの議論に根拠が全くないわけではありませんが、これだけでは今回のギリシャ危機がなぜ起こったかを上手く説明できません。

国民性として勤勉とか怠惰ということは1年や2年程度で急に変わるものではありません。

だから怠け者だというだけでは「なぜ今なのか?」の説明にはならないのです。

実際、下のグラフにあるようにギリシャのGDP成長率は2000年以降、つい最近まで一貫してドイツのそれより高かったのです。
欧州GDP成長率
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相場が荒れた時の対処法

このところ荒っぽい展開になっています。
「MarketHack」の読者は所謂、ロング・オンリー(買いから入る、伝統的な投資家)だけでなく、いろいろな方法で下げ相場でも儲けられる、ないしは損失を或る程度喰いとめられる投資対象を日頃から視野に入れている方が多いと察します。

下げ局面でヘッジの役割を果たしてくれる投資対象の例としては:

1. 株価指数CFDを売り建てる
2. VIX(恐怖)指数CFDを買い建てる

などのやり方があります。

なお、既にマーケットが壊れてしまった後である今日の時点では、上に書いたようなヘッジ・ツールをいまさら慌てて繰り出す意味はありません。

CFDで取引するなら、次のようなことを心がけて下さい。

1. このところボラティリティ(相場の荒れのこと)が低いマーケットがずっと続いてきたので、デイトレではなく、スイング・トレードなどのようにトレード期間が長めになっている人が多いと思います。そういう人はデイトレに切り換えて下さい。
2. オーバーナイトのポジションはギャップ・オープンのリスクがあるので極力避けて下さい。
3. 現在はボラは十分にあるので、デイトレで値幅は取れます。
4. 損切りの逆指値は常に用いる事。

【方向感】
ここからは僕の個人的な相場観になりますが、世界全体として相場は下というよりむしろ上をみています。ただ高いところからテニスボールを落としたときにテニスボールが自然に跳ね返るように、相場は高いところから急落した関係で何度も上下を繰り返すと考えられます。しかも振幅の幅は漸減すると考えるのが自然でしょう。だからひとつの強気、弱気に凝り固まらない方が良い気がします。
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マル! ナスダックとNYSEの約定取り消し措置は正しい

ナスダックとNYSEが昨夜大荒れになった株式取引のうち午後2時40分から3時までの間に約定した一部のトレードをキャンセルすると発表しました。

「マル!」というのは証券界の言葉でキャンセルという意味です。

この決断は正しいし、そうあるべきです。

なぜか?

それは昨夜のニューヨーク市場の大荒れの原因が何であれ(誤発注という情報が多いですけど、僕が見ていた限りではそういう気配はなかったです)実態に即さない異常な株価が付いてしまったら、それは取り消すというのがアメリカの考え方だからです。

約定を取り消すか、取り消さないか?という議論を聞くと、日本で何年か前に起こった誤発注事件が思い出されます。
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