Market Hack

ユーロ問題を理解する (その3)

3.バブルの放置

それではなぜ事態がこんなに深刻になるまで問題が表面化しなかったのでしょうか?

それはアメリカでグリーンスパン前FRB議長がバブルを放置したのと同じ調子で、欧州でもバブルを野放しにしてきたからです。

実際、欧州での住宅バブルはいろいろな基準(住宅価格の上昇率など)で測るとアメリカのそれより遥かに大きかったというエコノミストも居ます。

とりわけスペインは「就業人口の半分が何らかのカタチで住宅に関連する仕事をしている」と言われるほど住宅建設に傾斜した畸形的な経済になってしまいました。

その一例としてソーラー・パネルの設置ブームを思い出して下さい。「スペインがドイツと並んで世界で最もソーラー・パネルの需要が多い」などという事は、常識から考えて長続きしないバブルであることは明白です。続きを読む

ユーロ問題を理解する (その2)

2.慢性的低成長の問題

共同生活は皆の景気が良いときはOKだけど、お金のトラブルが起きた時はとたんに居心地が悪くなります。

いま家賃を割り勘で払っているパートナーのひとりの収入が他の人より少ない場合をイメージして下さい。

(なんとかやりくりして相手に迷惑かけないようにしているけれど、、、実際、自分がいちばん苦しい)

ギリシャやスペインの立場は、乱暴な喩えをすればそういうことです。

日本の失業率は5%程度だと思いますが、スペインの失業率は20%に迫ろうとしています。とりわけ大学を出たての若者(25歳以下)の失業率は44.5%であり、これがどんなに苦しいことかは大体、想像がつきます。

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ユーロ問題を理解する (その1)

最近、ユーロが軟調に推移しています。

なぜユーロが安いのかというのはしっかり腰を落ち着けて勉強すべき複雑な問題です。

でも日本では表面的な事象だけを取り上げた、「後付け」的な説明をする解説者は多いけど、ユーロという通貨圏の構造から掘り下げた、ちゃんとした説明というのは殆ど聞かれません。

そこでユーロ問題を整理したいと思います。

僕が言及したいポイントは以下の通りです。

【ポイント】
1.ユーロは寄り合い所帯だということ
2.慢性的低成長の問題
3.バブルの放置
4.不十分な利下げ
5.どうやってこの窮地から脱出するのか?

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EUは既にメルトダウン局面に入っている

先週はオバマ大統領の一般教書演説、ベン・バーナンキFRB議長の再任投票、AIG救済に関する議会での公聴会、アップルのiPad発表、相次ぐ決算発表など、材料が目白押しでした。

この忙しさに紛れて比較的注目されなかったけど、先週、EUの危機は一層深刻なステージに入りました

下のチャートはスペインのサンタンデール銀行(STD)です。このチャートは何か重大な異変が起きている事を絶叫しています。
STD
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キャッシュ比率100%

しばらくキャッシュ比率100%にして様子を見ようと思います。

これまでの投資戦略を簡単に振り返ると12月の第一週にまずBRICsなど新興国の株式から完全撤退しました。ゴールドや石油もそのときに全部処分しました。

そしてナスダックのハイテク株の個別物色や旅行関係の株、欧州のラグジャリー・グッズの株をチョコマカ動かして値幅取りを行うというのがこのところの僕の相場の張り方でした。

それも気が付いたら大分利喰いしてしまって、今は手元にはJDSUとルイビトンくらいしか残っていません。
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