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ユーロ問題 チョンマゲ論争を止める時が来た

江戸時代の人々の会話で「おらが国では、、、」と切りだした場合、その国とは日本国ではなく、薩摩や長州などの出身地をイメージしていたと思います。

でも明治維新以降、藩単位での利害を考える人の数は減り、日本国としての損得で皆が物事を考えるようになりました。

現在、欧州が直面している問題を整理する上で江戸時代の世界観を引き合いに出すのは乱暴だとは承知していますが、敢えてそれと比較することで問題の本質が明快になるのではないかと察します。

ギリシャやスペインが現在窮地に陥っているのは放埓な財政管理に問題があるという意見が多いですが、僕は必ずしもそれらの国だけを責められないと思います。

下はギリシャ、スペイン、フランス、ドイツの各国の経常収支です。
経常収支
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中国の消費者物価指数の上昇ペースが衰えた 引締め政策が功を奏している

中国の1月の消費者物価指数は+1.5%の上昇にとどまりました。

これは12月の+1.9%より低いペースですし、エコノミストの予想(+2.0%前後)よりも低い数字です。

単月の数字だけを見て「これでインフレ懸念は遠のいた」と決めつけるのは早いと思います。

実際、生産者物価指数は今月も+4.3%と上昇の勢いが衰えていません。

でも或る程度中国人民銀行の引締め政策が効いてきていると考えるべきだと思います。続きを読む

ベン・バーナンキFRB議長の「量的緩和政策の終わらせ方」

アメリカ東部は大雪に見舞われています。

この関係で今日に予定されていたベン・バーナンキFRB議長による年2回の定例議会証言は予め準備されていた原稿の公表のみにとどまりました。

しかしこのスピーチを読めばバーナンキFRB議長が考えている「量的緩和政策の終わらせ方」をかなりハッキリ把握することができます。

まずバーナンキ議長は2008年の10月に新設されたリザーブ(準備金)に対する金利の支払い(=interest on excess reserve)を引締めの道具として最初に利用することをほのめかしています。現行の準備金利は0.25%です。

リザーブに対する金利の支払いというこの新しい道具をFRBが使い始めた理由は超低金利でFFレートの微調整作業が難しくなっているからです。

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バイドゥ(BIDU)第4四半期決算発表

EPS 予想$1.68 実績$1.80
売上高 予想1.8億ドル 実績1.85億ドル
第1四半期ガイダンス
売上高 予想1.7億ドル 新ガイダンス1.76から1.81億ドル

バイドゥ(BIDU)の第4四半期決算はフェニックス・ネスト(PN)が予想より良かったことで予想を上回りました。

EPSは政府の補助金が予想より多かったので下駄を履いています。

PNへの移行は12月1日に完了しました。

PNの利用は大口顧客を中心に増えています。

大口顧客がPNを支持している理由はアナリティカル・ツールが好評だからです。

PNへの移行にまつわる売上面での悪影響は予想より小さかったです。

ARPUはPNに移行した顧客に関しては以前より多くのお金を遣う傾向があります。なぜなら顧客の側でパフォーマンスの計測がしやすくなったからです。

バイドゥは「アラジン」という名称のオープン・サーチ・システムを実装しました。これはバイドゥのサーチ・エンジンでフライト情報を検索しようとしたユーザーに航空券検索から予約まで直接バイドゥ「アラジン」で出来るようにしたものです。

楽天とのBtoCジョイント・ベンチャーは基本的に日本の楽天のモデルをそのまま中国にコピーする計画です。

サントリーとキリンの経営統合交渉の決裂をグローバルな視点から見れば

サントリーとキリンの経営統合交渉の決裂が話題になっています。

日本の感覚で言えばどちらも尊敬されている企業であり、良く知られたブランドです。だから日本の中では「良くやっている会社」という評価ができると思います。

サントリーもキリンも海外の企業を買収し、国際化路線を歩んでいます。彼らの海外における最近のM&Aの経験が、経営トップの考え方にどう影響を与えたのかは興味深い問題です。

経営統合を真剣に話し合ったということは、何か危機感なり、独立企業として国際戦略を進める上での不都合なりを感じたに違いありません。

そこで両社の経営者を合併交渉に駆り立てた背景について少し考えてみたいと思います。

まず思い浮かぶのがスケールの問題です。日本ではサントリーもキリンも大企業ですが、近年世界のビール会社はM&Aでスケール・アップしています。しかもアムベブの場合もSABミラーの場合も新興国企業と先進国企業の「ハイブリッド」になっています。
時価総額


世界の文脈では日本のビール会社は中途半端な規模になってしまっているということがわかります。

次に営業マージンをみるとかなり格差が開いていることがわかります。続きを読む
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