Market Hack

ユーロ問題を理解する (その1)

最近、ユーロが軟調に推移しています。

なぜユーロが安いのかというのはしっかり腰を落ち着けて勉強すべき複雑な問題です。

でも日本では表面的な事象だけを取り上げた、「後付け」的な説明をする解説者は多いけど、ユーロという通貨圏の構造から掘り下げた、ちゃんとした説明というのは殆ど聞かれません。

そこでユーロ問題を整理したいと思います。

僕が言及したいポイントは以下の通りです。

【ポイント】
1.ユーロは寄り合い所帯だということ
2.慢性的低成長の問題
3.バブルの放置
4.不十分な利下げ
5.どうやってこの窮地から脱出するのか?

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EUは既にメルトダウン局面に入っている

先週はオバマ大統領の一般教書演説、ベン・バーナンキFRB議長の再任投票、AIG救済に関する議会での公聴会、アップルのiPad発表、相次ぐ決算発表など、材料が目白押しでした。

この忙しさに紛れて比較的注目されなかったけど、先週、EUの危機は一層深刻なステージに入りました

下のチャートはスペインのサンタンデール銀行(STD)です。このチャートは何か重大な異変が起きている事を絶叫しています。
STD
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キャッシュ比率100%

しばらくキャッシュ比率100%にして様子を見ようと思います。

これまでの投資戦略を簡単に振り返ると12月の第一週にまずBRICsなど新興国の株式から完全撤退しました。ゴールドや石油もそのときに全部処分しました。

そしてナスダックのハイテク株の個別物色や旅行関係の株、欧州のラグジャリー・グッズの株をチョコマカ動かして値幅取りを行うというのがこのところの僕の相場の張り方でした。

それも気が付いたら大分利喰いしてしまって、今は手元にはJDSUとルイビトンくらいしか残っていません。
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神聖なる聖堂(sacred temple)に光が差し込むとき FRBの秘密主義に対する批判

今週はAIG救済に関する議会の公聴会やベン・バーナンキFRB議長の再任承認投票などいろんなイベントがあり慌ただしかったです。

結局、AIGの公聴会も無事終わったし、バーナンキ議長の承認もOKでした。

「なあんだ、脅かされた割には拍子抜けだったじゃん?」と感じている投資家も多いと思います。

でもそれは表面的な観察です。

今週の一連のイベントで、FRBは極めてたいせつなものを失ってしまったのです。そのたいせつなものとはFRBの持つオーラです。続きを読む

最近の相場は或る意味とってもわかりやすい

このところのマーケットを見ていて感じるのはinnovator's heaven、つまり新しい商品やビジネス・モデルを世に問おうとしている「革新者」たちにとって素晴らしい時代がやってきたということです。

ひさしぶりにワクワクするようなイノベーションがどんどん出てきています。でも誰でもがそういう革新的な商品を世に問うことが出来ているか?といえば決してそうではない。そういう冒険をすることが許される企業は世界の中でもほんの一握りなのです。

折から世界の景気はまだ病み上がりの身。モノになるかどうかわからないチャレンジにポンとお金を出す人は少ないです。また大半の企業もコスト削減や現状のマーケット・シェアを維持することだけに腐心し、完全に守りの経営に入っているわけです。

そういう厳しい環境の中でガッツの要る、真に新しいものを消費者に提案できる企業は両手で数えられるくらいしかありません。彼らは財務的にも誰からの支援も必要としないピカピカ企業だし、新しい試みのひとつやふたつが頓挫したところで、経営が傾いたりしません。言わば「イノベーション貴族」とでも言えるような超然としたポジションに居るわけです。続きを読む
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