Market Hack

昼間はデリバティブ、夜はS&Mショー 

リスケ

時節柄こういうのは気をつけないと。(笑)

今週の火曜日にワシントンDCではゴールドマンの「華麗なるFab様」がいよいよ上院の公聴会で「ひきまわし」にされます。

デリバティブ業界は死んだフリしておとなしくしているのかと思いきや、世間の憤りは「どこ吹く風」。今日のニューヨーク・タイムズには「昼間はCDO、夜はS&Mショー デリバティブ・カンファレンス」と題された記事がビジネス欄の第一面に出ていました。

さらに驚いたのはカンファレンスに出席した日本の某信託銀行の担当者が実名入りで引用されている点です。

某氏:「議会がデリバティブを規制しようとしていることに対して、ギョーカイは反発している。」

これは会社を代弁した発言ですかね?誰の許可を得てこう軽々しくコメントできるのか、僕は一瞬、自分の空目かとわが目を疑いました。


   ■ ■ ■

たまたまニューヨーク・タイムズの記者から取材を受けたのと、そのカンファレンスの出席者の一部が夜の部でS&Mクラブに「流れた」のとは偶然の一致で、不運にも文脈が交錯してしまったのでしょうけど、これを読んだ一般の読者から誤解されても仕方ないでしょうね。

一般論で言えばこの手の投資カンファレンスは投資銀行などの主催者が仕掛ける「罠」です。接待をしておいて後で見返りのビジネスをたんまり貰う、そういう暗黙の約束があることはよほどウブな「駆け出し」で無い限り、ギョーカイの誰もが知っていること。

普段なら誰も気にも留めないようなオタッキーなカンファレンスにNYタイムズの記者が眼を爛々と輝かせて紛れ込んだなら、とんでもない記事を書きたてられることくらい察知しないと、、、

リスク感覚が欠如していますね。(笑)


付記
NYタイムズの記事中、risqueという単語はわいせつ、ないしはヤバイという意味です。

MarketHack流 投資情報の集め方

よく読者の方から「どうやって情報を集めれば良いのですか?」ということを訊かれます。
投資の情報収集は個人の好みの差が出る問題だと思うので、「これが正解」というひとつの真理は無いと思います。
そこで僕が考えている(これって、結構、イケてるな)と思う方法を紹介します。
なお、下の手法はその一部だけを実行するのでは効果はありません。両方やってはじめて効果が出ます。

【一流の人の書いたものをブログで読む】
先ず洗練された考え方の出来る達人の考えにふれる、これをやってほしいと思います。
その場合、やっぱり新聞とか投資雑誌ではなく、ブログがいちばん良い気がします。

なぜか?

僕は別に既存のメディアをdisっているわけではありません。
既存のメディアにも良い点は沢山あります。でも新聞や投資雑誌の決定的な弱点は「紙面の都合」という物理的な限界です。
どんなに面白い話でも無限に紙面を割けるわけではありませんから、どうしてもサウンド・バイト的な要約になってしまう、、、
もちろん結論を読むのもいいですけど、なぜその結論に至ったのか?という思考のプロセスこそが一番勉強になる部分なのです。
その点、ブログなどの自発的なメディアは紙数の制約などありませんから書き手のstream of consciousness(ひとりごとのようなカタチで自分の考えが無意識に吐露されること) が出やすいです。

【自分用の共鳴板を持つ】
達人のブログを読むだけでは駄目です。なぜなら達人はマーケットの変化や突然のニュースはしっかり受け止め、グッと内在化させ、冷静に処理し、処置を決めるからです。

すると大事なニュースが出てもすぐには反応しないのです。

例えばバフェットがTwitterで「OMG(オー・マイ・ゴッド!)」とか「LOL(ラフィング・アウト・ラウド=吹いた)」とかつぶやかないと思うのです。

つまり達人は「動かぬ事山の如し」で、トレーディングの手掛かりになるような発言はしてくれないのです。

それでは達人たちは突然のニュースとかには一切、関知しないのでしょうか?

それはそうではありません。

かれらはちゃんと大事なニュースはフォローしています。

だから我々の場合、大事なニュースは別途、情報収集する術を身につけないといけないのです。

この点、僕はTwitterに期待しています。いや、Twitterで既に大事なニュースの殆どは手に入ると言い切れます。

ことTwitterをトレーディングに生かすという視点から考える限り、2つのタイプのTwitterのユーザーをフォローすることを心がけて下さい。

ひとつはホット・ニュースを発信できる人。

そしてもうひとつは(ひょっとしてこちらのほうが大事かもしれないけど)これは大事だというニュースを即座に見破り、それを他の人達に伝達(リレー)する「RT名人」です。

Twitterの最大の利点はマーケットにインパクトのある重要なニュースは何度もRT(=リ・ツイート、つまりつぶやきの繰り返し)される点です。

これはギターの胴(ボディ)に似ています。ギターの胴は共鳴板の役目を果たし、それがあるからこそ良い音がするのです。
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【参考】
下の例は僕が勝手に(すばらしい!)と思っている達人、名人たちです。今日紹介する事前承諾は取っていません。迷惑だったら、ごめんなさい。(この他にも沢山あるけど、キリがないので一部だけ、、、)
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証券会社では全ての顧客は平等にあらず ゴールドマンのインサイダー・トレーディング疑惑

「われわれは顧客を最優先する」

これはゴールドマンのモットーです。
今日、ウォール・ストリート・ジャーナルを読んで合点するところがありました。

(なるほど、ゴールドマンの言う顧客優先とはこういうことなのか。確かにこういう情報を呉れるのなら、嬉しいよね。)

その情報とは2008年にリーマン・ショックの後でアメリカの証券株が急落した際にウォーレン・バフェットがゴールドマンの優先株を50億ドル引き受け、救済に乗り出したディールを指します。

このディールがおおやけにされる前に、こともあろうにゴールドマンの重役であるラジャト・グプタが、今、別件のインサーダー容疑で調べられている巨艦ヘッジファンド、ギャレオンの創設者、ラジ・ラジャラトナンにこっそりこのディールが起こることを耳打ちしたのだそうです。

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モーニングスターのイベントに参加してきました - renny

ゲストブロガー:renny
投資家に真摯に向き合う、投信会社・投資信託を熱苦しく応援する個人投資家。インデックス運用をコアに据えて長期投資を実践中。"@renny_29"。

rennyrennyの備忘録」というサイトで、投資信託への長期分散投資で資産形成を目指し投資運用の情報などを発信。Financial Freedomを手に入れる日を楽しみに投資を行っている。

■おすすめエントリー
元記事 公開日時:2010年4月23日 7:32


こちらのイベントの現場に行ってきました。
会場の様子がUSTREAMで生中継、twitterと連動してパネルディスカッションが進行する、という趣向でした。

非常に素晴らしい試みだったと思います。

モーニングスター・朝倉智也さん、内藤忍さん、竹川美奈子さんによるパネルディスカッションはもちろん興味深くお聞きしたのですが、これまでモーニングスター自身のことをあまり詳しく知らなかったので、第1部の決算説明会も大変興味深いものでした。続きを読む

バスに乗り遅れるな! 形骸化する新金融規制法案

新金融規制法案が異様な盛り上がりを見せ始めています。

ゴールドマン・サックスに対し証券取引委員会が起訴して以来、ワシントンDCではしつこく抵抗していた共和党議員が一転して潰走する敗軍のように新金融法案反対をひっこめはじめています。

そのさまをみてオバマ大統領は:

「ムッツ、これは、、、絵になるかもしれんな」

きっとそう感じたのでしょう。

急遽、ウォール街からそう遠くないクーパー・ユニオン(=普段はパンク・ロッカーやアーチスト達がたむろしているイースト・ヴィレッジの公会堂でございます)で新金融法案に関する演説を決め、まるでDデイの落下傘部隊のノリでニューヨークに乗り込みました。

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