Market Hack

忘れられた新興国 メキシコ (その1)

ブラジルのブームに隠れて「元祖エマージング・マーケット」のひとつであるメキシコを顧みる投資家は殆ど居ません。

でも僕はブレディ・プランに端を発するラテン・アメリカの構造改革は実務を通じてつぶさに見てきたし、中でもメキシコ企業の株式上場は心血を注いだ仕事でした。新興国投資に必要なノウハウの大半はメキシコ市場での、地獄を這いまわるような体験から身に付けたと言っても過言ではありません。

その意味で今でもメキシコは思い入れのある市場です。

残念ながら、今はメキシコに投資するのには良いタイミングではないと思います。なぜならメキシコは金融危機からの立ち直りが遅れているからです。

でも他の国より「一周遅れ」でヨタヨタついてきている国ではあるけど、今後はだんだん面白くなると感じています。

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HU HU HU ナタリア・ラフォルカデ

★★★★☆(評者)広瀬隆雄

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HU HU HU
アーチスト:ナタリア・ラフォルカデ

レーベル:CHIDO PRJECT
ASIN:B002YHBEAM
発売日: 2010年2月3日

ナタリア・ラフォルカデはメキシコのポップスターです。
先週、アメリカ国内をミニ・ツアーしてその独創的なスタイルが話題になりました。基本的にはブラジルのボサノバや欧州のエレクトロ・ポップの影響を受けていると思うのですが、空白をじゅうぶんに取った、ゆったりした作曲スタイルです。

また演奏する会場に合わせてサポート・バンドや楽器の数を減らしても原曲のもつイメージを損なうことなくきちんとパフォームできるところが米国の評論家からも高く評価されています。

下のビデオは彼女がメキシコのショッピングモール、エンガレリアス・コアパで行ったライブ・パフォーマンスの模様です。(およそアーチストにとってこれほど過酷な条件の演奏会場は無いでしょうね。)



上の曲は割とフツーですが、他の曲はフィリップ・グラスを想わせるようなミニマリスト的なものや、ボサノバ的なものもあります。

所謂、ヘタウマ的な演奏ですが、それでもそれなりにパフォーマンスは安定していて、楽曲の持つ色彩、情緒性、夢想的な雰囲気はしっかりと伝わってきます。

いままでのメキシコのポップ・アーチストにはチョッと無かった洗練度。

EUがメンバー各国に「通信簿」を渡す日

ギリシャ問題は今週の水曜日にひとつの山場を迎えます。

それは欧州委員会(欧州連合の事実上の行政府)がEU各国の安定成長協定(Stability & Growth Pact)に照らしてちゃんと財政を運営しているかの年次報告が出される日だからです。

なんだか難しい用語が並んでいてわかりにくいと思うので、ごく単純化して言えば、EUがメンバー国各国に「通信簿」を渡す日だと思ってください。続きを読む

CFDセミナーのご案内 『決算総集編』 CMC Markets Japan 締め切り間近

決算総集編

決算総集編2

CMC Markets Japan主催ウェブセミナー、『決算総集編 決算に基づいたトレーディング・アイデア』は2月4日(木曜日)に開催されます。締め切りが近いのでお早めにお申し込み下さい:

開催日:2010年2月4日(木曜日)
時間:夜8時から9時半
場所:ウェブセミナーですからご自宅のパソコンから参加できます
費用:無料
参加資格:どなたでも参加できます 事前に予約をお願い致します
申し込み方法:リンクをクリックしてください
主催:CMC Markets Japan
講師:広瀬隆雄

なお直接本セミナーとは関係ありませんが、私はCMC Markets Japanでデイリー・レポートを書いています。デイトレーダーの方を読者に想定し、「今夜注意すべき材料」や「たぶんここへ関心が集まるであろうと思われる原資産」などをまとめてあります。またBuysideの視点から昨夜のマーケットのポイントがどこにあったかもまとめてあります。

アップルとアマゾンが早くも「激突」

電子書籍の価格を巡ってアマゾンのKindleとアップルのiPadが早くも激突しています。

今回、バトルの舞台になったのは大手出版社、マクミランです。

マクミランは電子書籍をアマゾンの言い値である$9.99で販売することには強い不満を持っていました。

そこでアップルのiPadが発表されたのを機に、「もうアマゾンで電子書籍を売るのは、止める」と宣言したのです。

アップルはiPadを発表するにあたって「電子書籍の価格は出版社が決めて良い。アップルとしては$12.99から$14.99くらいを希望する」という態度を取っています。

出版社の立場からすると当然、高く売れるアップルの方を支持したいわけです。

また単に高く売れるというだけでなく、原理原則として、「本の値段は出版社が決めるべきであり、アマゾンに一律$9.99と決められるのは筋違い」という気持ちが強く働いています。

さらに「今、ここで$9.99を呑んでしまったら、将来、もっと値下げしろ!という圧力をアマゾンからかけられたら、われわれはひとたまりもない」という危機感も強いです。

しかし出版社にはアップルに簡単に鞍替えできない事情があります。

それは通常の書籍の販売経路としてアマゾンは極めて重要な「顧客」であり、アップルと組むことでアマゾンの機嫌を損ねると、後で仕返しをされるからです。

実は今回のマクミランの一件では、まさしくその最悪の事態が起こったのです。

アマゾンはマクミランがアップルと組む意向を表明したとたん、電子書籍も通常の書籍も、一切のマクミランの本を扱わないと発表しました。

しかしマクミランの出版物はマクミランでしか手に入らない独占的なタイトルが多く、それらが扱えなくなるとアマゾンは困ります。

kindleやオンライン上での書籍販売で独占色が強く、実際、$9.99という一律価格を出版社に強要しているアマゾンが、他人を「独占的だ」と批判すること自体、なんだか滑稽なのですが、アマゾンは日曜日に「マクミランの独占的なやり方に負けた。仕方ないので$12.99から$14.99でマクミランの電子書籍を扱う」と敗北宣言を出しました。

もちろん、出版界は快哉を叫んでいます。

一見、電子書籍の値段が高くなるわけだから、これはアマゾンにとっても悪い話では無いように見えますが、実はアマゾンにはひとつ問題があります。それはアップルの場合、電子書籍の売り上げの折半はアップル30に対して出版社70という取り決めなのです。

アマゾンは今後フィーの折半比率を見直すと思いますが、これまでは明らかに出版社にとって極めて不利な条件でした。

今後、他の出版社もアップルのiPadに鞍替えすれば、アマゾンのビジネス・モデルは一夜にして大幅修正されざるを得なくなるのです。

状況はまだ流動的であり、今後二転三転あると思いますが、とりあえず今日のところはアマゾンの株価にとってはマイナスだと思います。
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