Market Hack

何が切り捨てられたかが大事だ

(ウォルト・モスバーグもそろそろお払い箱にされるべきだな)

これがウォール・ストリート・ジャーナルのハイテク新製品の批評を担当しているコラムニスト、ウォルト・モスバーグのiPadレビューを読んで、僕が真っ先に感じたことです。

モスバーグはアメリカの新製品の評論家としては最も名前の通った人のひとりです。今回のiPadに関する彼のレビューもとても話題になりました。なぜなら「game changer(ゲームの流れを変える)」という言葉が使われているからです。

しかし、、、

モスバーグの指摘には(こいつ本当にわかっているのかな?)と首を傾げたくなる記述も随所にあります。

例えば、、、

「iPadにはキーボードが無い、USBポートが無い、、、若し人々がiPadを単なる持ち運びができるもうひとつのデバイスだという風に認識したのなら、その製品としての魅力は限定的だろう」

と書かれているのです。

僕の家の場合、4人家族で既に8台のノートパソコンが溢れています。でもこんな家庭は別に珍しくもない筈です。

するとこれ以上、キーボードがついていて、どこでも仕事が出来る生産性ツールなんて必要ないし、とっくの昔にover satulation(=普及しすぎ)になっているのです。

むしろ機能性を限定し、使用目的を限定したデバイスの方が良いわけです。

新しいテクノロジーが登場すると、最初は「あれもできる、これもできる」という多機能性が追及されます。

でも商品が洗練され、消費者が洗練されてくるともうあれこれ新しいbells and whistlesをくわえる事では商品の差別化にはならないし、需要を喚起することは出来なくなるのです。続きを読む

アップルがマイクロソフトを抜く日

今日、アップル(ティッカー:AAPL)のiPadが店頭に並びます。

iPadが1月にサンフランシスコのヤーバ・ブエナ・センターでお披露目されたときは全体的に好意的な反応の中にも、一部、「がっかりした」という声が聞かれました。

しかし発売日を目前に控えてiPadに対する評判は尻上がりに上がっているように感じます。

一番よく目にする形容のしかたは「iPadはゲーム・チェンジャーだ」という表現です。ゲーム・チェンジャーというのはサッカーなどで試合の流れを変えてしまうきっかけという意味です。

ひとつのデバイスが出版界、放送界、ゲーム業界、教育界など多岐に渡る産業のビジネスの進め方に深遠な影響を与える、、、これはイノベーター(革新者)冥利に尽きる栄光の瞬間ではないでしょうか?

さて、株式市場的にも(時代は変わったな)という事がズシンと臓腑にこたえる瞬間が迫ろうとしています。続きを読む

いよいよ動き出した米国企業の設備投資

昨日の非農業部門雇用者数の数字は10年に一度の人口動態調査のための臨時雇いを含んでいたとは言うものの、それを除いてもちゃんとプラス圏にしっかり足を踏み入れていました。

そういう意味では雇用市場は新しい局面に入り始めたと言えるでしょう。

一方、雇用市場に先駆けて、もうひとつ大事な変化が企業の態度に起きています。それは久しぶりに設備投資、とりわけテクノロジーに対する先行投資にお金を惜しまないという態度がここへきて顕著になりつつあるのです。

下はブルームバーグのインタラクティブ記事に載ったグラフですが、とても秀逸だと思いました。

テクノロジーへの支出
続きを読む

3月の米国雇用統計は米国経済が良い方向へ向かっていることを示唆

米国の3月の非農業部門雇用者数は予想+18.4万人に対し+16.2万人でした。一方、失業率は予想9.7%に対し9.7%でした。

なお、今回の非農業部門雇用者数の発表に際して、過去の数字に以下のような改訂が加えられました。
雇用統計3
続きを読む

好転しはじめた?米中関係

グーグル問題などで険悪なムードになっていた米中関係ですが、次に述べる2つの動きから判断して、改善に向かっていることが考えられます。

ひとつめの状況証拠として、現在、イランの使節が中国を訪問し核問題に関する協議に入っているらしいです。

これまで中国はイラン寄りの外交を堅持しており、オバマ大統領のイランに対する経済制裁の掛け声に対しては冷淡でした。しかし中国がスタンスを改め、イラン経済制裁に参加する可能性が出ている可能性があります。実際、今日、国連の常任理事国(中国、フランス、ロシア、英国、米国)にドイツを加えた、所謂、「P5+1」がカンファレンス・コールを持ち、経済制裁問題に関して討議したのですが、中国もこれに参加し、対話を続けることを確認しました。
続きを読む
MarketHackについて
Market Hackは世界経済ならびにビジネス・シーンに関するニュース・サイトです
月別アーカイブ
免責事項
なお運営上、ここに書かれる意見には諸々のバイアスがかかっています。投資情報は利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失を生じる場合がございます。投資対象や取引の仕組み及びリスクについてご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願い申し上げます。
BLOGOS
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ