Market Hack

ユーロ危機 これまでの通貨危機との相違点 その2.

【通貨防衛はなぜ失敗するか?】
通貨防衛は稀に成功する場合もありますが多くの場合、失敗します。

その第一の理由は外貨準備がどんどん減っていることが投機筋に知られてしまうと「いつ買い支えの力が尽きるか」の手の内がバレてしまうということによります。

すると空売り筋はこの「力尽きる瞬間」、つまりデバリュエーション(通貨切り下げ)のイベントをめがけて総攻撃をかけるわけです。

また利上げによる空売りの阻止は金融引き締めをするのと同じ効果があるわけですから国内の不景気を一層悪化させます。

労働争議やデモが荒れ狂います。

それでも政府が自国通貨の水準維持にこだわるもうひとつの理由は自国通貨の為替レートが下がってしまうと後で借金の返済負担が増えることによります。

つまりそもそも輸出競争力が無いのに通貨高を維持しようとする、矛盾に満ちた選択をする羽目になるということです。

【白旗を掲げる瞬間】
通貨危機を経験している国の外貨準備がどんどん減り、輸入の2カ月分程度を切って来ると安全のための「のりしろ」が殆ど無くなります。株やソブリン債やFXで「切ったはった」のドラマを演じてなくても、単純に貿易の決済に絡む通貨の両替すらままならなくなるわけです。

こうなると自国の通貨を高い水準に維持する気力や資力は尽き、中央銀行は介入をやめます。為替相場が激しく動き、大幅な水準訂正が入るのはそういう瞬間なのです。
続きを読む

ユーロ危機 これまでの通貨危機との相違点 その1.

このところギリシャ問題が投資家の話題に上らない日はありません。

今回のユーロの問題はこれまでに起きた通貨危機、具体的には1992年に起きた英国のEMS危機、タイランドのバーツ危機、メキシコのペソ危機、ロシアのルーブル危機、アルゼンチンのペソ危機などと共通する要素もありますが、違う点もあります。

この相違点を理解することが今後どのようなシナリオでユーロ圏が立ち直ってゆくのかを考える上で極めて重要だと思いますので少し解説します。

【危機の前段階としてのブーム】
先ず通貨危機が起こる前には何らかの理由でその当事国への投資がファッショナブルになり、外国から投機のお金が押し寄せるという現象が見られます。

たとえばメキシコの場合、ハーバード大学のケネディー行政学研究所で博士号を取得したカルロス・サリナスが大統領になり、ウォール街にウケるやり方でメキシコの経済を立て直しはじめたことがきっかけとなり、ブームになりました。

このように外人投資家の資金が入って来ると不動産や株が騰がり、景気が良くなります。

その反面、物価や賃金の上昇、ならびに為替レートの上昇はその国の輸出競争力を削ぎます。

つまり海外からお金が押し寄せることから生まれる好循環は知らず知らずの間にマイナス要因として足を引っ張り始めるのです。続きを読む

米中外交はティム・ガイトナーの3点シュートで安泰


上の動画はYouKu.comに載った現在訪中しているティム・ガイトナー財務長官(白いシャツに黒いズボンの人)がバスケで交流している図です。

ガイトナー、なかなか上手いですね。

2分35秒あたりに遠くから3点シュートを決めて喝采を浴びています。

今回の訪中団はヒラリー・クリントン国務長官はじめクリスティーナ・ローマー経済委員会アドバイザー、ベン・バーナンキFRB議長など総勢200名もの大きなミッションでした。

それだけ大勢なのでこうやってリラックスする時間もあったのでしょう。

半導体の品不足はインターネットTVのボトルネックを示唆 アプライド・マイクロ・サーキット(AMCC)



上は最近発表された「グーグルTV」の概念を説明する動画です。

アメリカでは既にTV番組をコンピュータで見る事が一般化しつつあります。自分の見たい番組を見たい時間に視聴できるからです。

こうした消費者のライフスタイルの変化はインターネットのインフラストラクチャに多大な負荷を与え始めています。

シエナ(CEIN)やJDSU(JDSU)などのネットワークのインフラストラクチャに関連する銘柄について「MarketHack」でも何度か書いてきました。

最近、シエナの「コア・ディレクター」などに搭載される高性能半導体が品薄になっています。

この分野で圧倒的な強さを誇る半導体デザイン会社はアプライド・マイクロ・サーキット(ティッカー:AMCC)です。
続きを読む

宇宙人的に見れば地球でナンバーワンの国民はソ連だったかも

Where Wizards Stay Up Late: The Origins Of The InternetWhere Wizards Stay Up Late: The Origins Of The Internet
著者:Katie Hafner
販売元:Simon & Schuster
発売日:1998-01-21
おすすめ度:5.0
クチコミを見る


人類が肉眼で「地球はやっぱり青かった」ということを確認したのは今から僅か49年前でしかありません。

それを確認したのはユリ・ガガーリンというソ連の宇宙飛行士です。
Gagarin_space_suite

(出典:ウィキペディア)

ガガーリンが世界で最初の有人宇宙飛行に成功したのは1961年です。その4年前には同じくソ連のスプートニク号が最初の人工衛星として打ち上げられています。

若し火星人かなにかが人類の宇宙開発の様子を眺めていたとしたら、、、(ほほう、地球の中でいちばんリードしている国はソ連だな)という結論に到達したかもわかりません。

アメリカはソ連の宇宙開発の進展に胆を潰したし、焦りました。続きを読む
MarketHackについて
Market Hackは世界経済ならびにビジネス・シーンに関するニュース・サイトです
月別アーカイブ
免責事項
なお運営上、ここに書かれる意見には諸々のバイアスがかかっています。投資情報は利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失を生じる場合がございます。投資対象や取引の仕組み及びリスクについてご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願い申し上げます。
BLOGOS
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ