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ギリシャを救済するインセンティブは大きいはずだ

公的部門負債GDP比


この週末、カナダでG7が開かれています。
昨夜の「炉端会議」では主にギリシャのソブリン危機の問題が討議されたそうです。

僕の考えではEUないしはIMFが早い段階でギリシャ救済に乗り出す公算は高いと思います。

理由その1: 先週、欧州委員会は安定成長協定(Stability & Growth Pact)に基づきギリシャの安定化プログラムを承認したにも関わらず、市場はこれを好感しなかったこと

この「口先介入」でギリシャを盛り立てることが出来なかったということは市場がギリシャの自己統治能力を信じていないということは明白であり、またEUのクレディビリティ(信頼)も揺らぎ始めていると思います。そのような危ない兆候が見られた場合は、機先を制して断固たる措置を取った方が後々問題が雪だるま化しないためにも好ましいと思うのです。

理由その2: ギリシャなら何とか救えるけど、「大きすぎて、救えない(too big to fail)」国は幾らでも控えていること
上のグラフを見てもわかるように長年、溜め込んだ国家の負債という点では今問題化しているギリシャやスペインは特別ユニークというわけではありません。もっと醜悪な国は幾らでもあるのです。ということは今はギリシャが火だるまになっているけど、各国の財務大臣は「いつ投機筋の矛先がわが国に向けられるか、安心して夜も寝られない」とビビっている筈なのです。

実際、比較的内容が良いと思われているフランスのCDS(デフォルト保険)価格は異変を示しています。

(投機筋を調子付かせると、面倒なことになるな)

そういう一種運命共同体みたいな連帯感が働いているはずです。続きを読む

Twitter時代の企業のブランド戦略 トヨタの失敗から何を学ぶべきか?

最近のアメリカの映画の賞味期間は1日だと言われています。

どんなに新聞などで宣伝しても実際に映画を見た観客が映画館から出てきて「この映画、つまんない」とTwitterでつぶやくだけで翌日からその映画の入りはガクッと落ち込みます。

その意味でTwitterやフェイスブックなどの、所謂、ソーシャル・メディアは非情かつ容赦無い存在なのです。

今回トヨタが謝罪するのが遅れた件について「アメリカではリコール問題が発生したら、簡単に謝らない方が良いという高度な経営判断がある」という新聞記事を見かけましたが、若し日本の経営者が本気でそんな馬鹿げたセオリーを信じているのなら、これからの時代、ひとたまりもないでしょうね。

ソーシャル・メディアに背を向ける企業は真っ先に消えてゆく企業です。

なぜソーシャル・メディアが重要かと言えば、それは消費者は自分と同じ消費者の声に最も影響されやすいからです。

アメリカにはbanner blindnessという言葉があります。つまり消費者はネットを閲覧するときバナーに殆ど気を配らないのです。

だから企業がどんなに気の効いた、デザインの良いバナーを出したところで、それが消費者の閲覧しているウェブページの中身と上手くマッチしていなければ広告の効果は無いのです。

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失業率、ノンファーム・ペイロール

差し替え ノンファーム
失業率

1月の失業率とノンファーム・ペイロールの数字が出ました。

米国1月非農業部門雇用者数 予想+1.5万人 実績 -2万人
米国1月失業率 予想10.0% 実績 9.7%

ノンファーム・ペイロールが増えていないのに失業率が凄く下がっているので皆、混乱しています。


ノンファーム・ペイロールのグラフは修正があったので差し替えておきました。

「ヘッジしていなかった」というのは弁解にならない時代がきた

ヘッジ


マーケットが荒れています。

以前にも書いたことですが、こういう時こそ自分の周りを見回して、一体、どんな投資ツールが利用可能なのかを調べてみると良いと思います。

昔は個人投資家が下げ相場局面で出来ることは極めて限られていました。

せいぜい新聞やネットを見ないようにして自分のポートフォリオがどんなに目減りしているか、その現実を直視しない程度でした。(見ると安値を叩いて売ってしまうから。)

でも最近は利用価値のある資産防衛の道具が出てきています。

そのひとつがCFDです。続きを読む

昨夜の海外市場はなぜ急落したのか? 一過性ではない「地中海クラブ」の問題

IBEX35

昨夜欧州、米国の株式市場が急落しました。

スペインのIBEX指数は-5.94%、ポルトガルのBVL総合指数は-4.86%、ギリシャのアテネ総合指数は-3.33%といった具合です。

急落の主因は俗に「地中海クラブ」と称される、これらの南欧諸国の国債のデフォルト・リスクが高まっているのではないか?という懸念が投資家の間に広がっているからです。

昨夜の急落の直接の引き金はバンコ・サンタンデール-9.4%の急落が原因です。昨日サンタンデールは決算を発表しており、以前僕が指摘した通り、スペイン国内の焦付き融資比率がカンファレンス・コールの中で問題になりました。
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