Market Hack

ウエルズファーゴの第4四半期決算のここに注目!

1月13日(金)寄付き前にウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)が第4四半期決算を発表します。

コンセンサス予想はEPSが$1.00、売上高が223億ドル(前年比+2%)です。

第3四半期の純金利マージンは2.82%でした。今期、この数字が拡大しているかどうかに注目したいと思います。

第3四半期の住宅ローンのオリジネーションは700億ドルでした。ウエルズファーゴは住宅ローンの大手なのでアメリカ全体の住宅ローン市場の様子を把握する格好のデータ・ポイントと言えます。

季節的に第4四半期は第3四半期より少し住宅ローンが鈍化することが知られています。このことから今回の数字が700億ドルより少なくても慌てる必要はないと思います。

WFC

子供の頃の郷愁を誘うノスタルジー・ブランドのホステス・ブランズが新戦略で力強く復活

ホステス・ブランズ(TWNK)が現在、フロリダ州で開催されているICRカンファレンスに登壇しました。

ホステス・ブランズは96年の歴史を誇るお菓子メーカーで、「トゥインキーズ」、「ホーホーズ」、「カップ・ケイクス」などの子供向けケーキ菓子を製造しています。

1

これらのブランドは、アメリカ人の90%がブランド認知しているそうです。

これらはいずれもノスタルジックでエモーショナルなブランドであり、アメリカ人はスーパーでこれらの商品を見ただけで子供の頃の思い出が甦る……そういうお菓子です。

SnackCakes

だからホステス・ブランズがチャプター7による倒産を発表したときはこれを嘆く声が多かったです。

プライベート・エクイティーのアポロは、倒産したホステス・ブランズのブランドと製造ノウハウを買収し、1.5億ドルをITシステムに投資するとともにウエアハウス・モデルを採用しました。

ウエアハウス・モデルとは、ウォルマート、クローガーズ、ディーン・フーズ、マクレーン、コアマーク、EBブラウンなどのディスカウントストアやスーパーや食品ディストリビューターの倉庫にホステス・ブランズが製造した商品を納品するというビジネス・モデルを指します。

これと対比されるビジネス・モデルにダイレクト・ストア・デリバリー(DSD)モデルというのがあります。これは食品会社が、自分のトラックで、商品を直接スーパーに届ける方法を指します。

普通、食品は賞味期間が短いので、ウエアハウス(=倉庫)に一度保管し、そこからもう一度トラックでスーパーに運ぶということが出来ません。(もちろん、コーラや缶詰など、賞味期間が長い商品は別です)

食品会社が自社でトラックを所有し、取引先の企業のスーパーやコンビニに全て商品を置いて回ったのでは配送コストばかりがかかって儲かりません。


そこでアポロのチームはホステス・ブランズのケーキ菓子の賞味期間を長くする工夫をし、DSDモデルを止め、ウエアハウス・モデルに転換したのです。

この結果、同社のケーキ菓子は、製造してから65日間、小売店に届けられてからの賞味期間は45日間を確保することができました。すると:

65日-45日=20日


となり、この20日の間、上に列挙したようなパートナー企業の倉庫にケーキ菓子が寝ていてもOKという時間的余裕を与えられたことになるわけです。

同様の理由から、工場の数を大幅に減らすことも可能になりました。自社でトラックを走らせなくて良くなったので、ホステス・ブランズの利益率は大幅に向上しました。

倒産により、同社のマーケットシェアは22%から0%になりました。アポロ・マネージメントの下で企業再生し、現在、マーケットシェアは16%にまで戻ってきています。

当面はこのマーケットシェアを元の22%に戻すだけで年率10%程度の売上高成長を捻出できる見込みです。

ホステス・ブランズの競合はフラワーズとビンボーです。これらの企業はいずれも食パンが本業なので、毎日、フレッシュなベーキングを行うのが当然という企業文化です。

そのことはつまりこれらの企業はウエアハウス・モデルに移行することは、ありえないのです。

それは競合他社の営業コストが高くならざるを得ないことを意味し、ホステス・ブランズが現在のEBITDAマージン(29%)を維持しやすい環境を作っています。

2016年9月30日で〆た9か月の売上高は7.18億ドル、粗利益は3億ドル、修正EBITDAは2億ドルでした。

TWNK

いよいよ決算発表シーズンに突入

今週から2016年第4四半期の決算発表シーズンが始まります。目先の主な決算発表は次の通りです。

1月13日(金)
寄付き前:バンク・オブ・アメリカ(BAC) 38¢ 210.3億ドル
寄付き前:JPモルガン・チェース(JPM) $1.43 235.8億ドル

1月17日(火)
寄付き前:モルガン・スタンレー(MS) 65¢ 85.3億ドル

1月18日(水)
寄付き前:ゴールドマン・サックス(GS) $4.79 77.8億ドル
引け後:ネットフリックス(NFLX) 13¢ 24.7億ドル

1月19日(木)
引け後:アメリカン・エキスプレス(AXP) $1.00 79.6億ドル
引け後:IBM(IBM) $4.89 217.5億ドル

1月20日(金)
寄付き前:ゼネラル・エレクトリック(GE) 46¢ 335.8億ドル


このうちバンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースは11月8日の大統領選挙でドナルド・トランプが勝利して以来、長期金利の上昇を見込んで、かなり買い進まれてきました。つまり市場の期待は高いということです。それだけに今回の決算では債券トレーディングを中心に、しっかりとした業績が出る必要があります。

BAC

今夜「北野誠のFXやったるで!」にゲスト出演します!

e31261fe

今夜「北野誠のFXやったるで!」にゲスト出演します。10時半からです。

聞き方ですが:

ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」

もしくは

USTREAM 「北野誠のFXやったるで!」

からどうぞ。

ウラン価格急騰の背景にカザフスタン政府系ウラン企業の減産決定あり

昨日、スポットのウラン価格が10%近く上昇しました。その理由はカザフスタンの政府系ウラン企業、カズアトムプロムが減産すると発表したからです。

同社の減産幅は去年の生産高の10%前後、世界の供給量にして3%に相当します。

ウランのスポット価格は日本での原子炉の相次ぐ休止にともない供給過剰となり、2016年初頭の35ドルから年末には18ドル付近まで下がっていました。しかし現在は24ドルまで反発しています。

ウランの大部分はスポット取引ではなく長期契約で購入されます。その意味ではスポット市場の値動きは、あまり関係ないとも言えます。

ただスポット価格の上昇は心理的にカメコ(ティッカーシンボル:CCJ)などの関連銘柄にとってプラスに働きます。

現在、世界には450基の原子炉があります。日本のように原子炉を休止する国もありますが、これから新しく原子炉を作る国もあります。原子炉は計画してから建設、稼働まで、何年もかかるため、将来、どれだけ原子炉が建設されるか? の需要予想は比較的立てやすいです。炉数は2025年にかけて497基に増えると見られています。

CCJ

【関連する記事】
カメコは世界最大のウラン生産会社
MarketHackについて
Market Hackは世界経済ならびにビジネス・シーンに関するニュース・サイトです
月別アーカイブ
免責事項
なお運営上、ここに書かれる意見には諸々のバイアスがかかっています。投資情報は利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失を生じる場合がございます。投資対象や取引の仕組み及びリスクについてご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願い申し上げます。
BLOGOS
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ