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『マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート』最新号が人種差別だ!と物議 ファーバーがカナダの運用会社の取締役を辞任 

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マーク・ファーバーは「The Gloom, Boom & Doom Report」というニュースレターを執筆しています。日本ではパンローリングから『マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート』という名前で出されています。

『マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート』

世の中に投資ニュースレターは数多くありますが、本当に購読する価値のあるものは片手で数えられるほどしかなく、その中でもこのニュースレターは必読と言ってよいと思います。(但し初心者には少々難しいので、くじけずにチャレンジする根性が要りますが)

その『マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート』最新号の中に「人種差別的なコメントがある!」ということがフィナンシャル・タイムズやブルームバーグで取り上げられ、彼のコメントが炎上しています。





これが原因で今日、マーク・ファーバーはカナダの運用会社、スプロットの取締役を退きました。またCNBCは「今後マーク・ファーバーをコメンテーターとして呼ばない」と発表しました。

ただファーバーがこのレポートの中で主張したことは「個人の財産を政府が気が向くままに強奪するような社会は、発展が望めない」ということであり、政府の介入でいちばん苦しむのは、実は弱者だということです。

その立場からベーシックインカムという考え方に対してもファーバーは警鐘を鳴らしています。

僕は今月号のファーバー・レポートは、かなり力作だと思いました。

ファーバーは日頃からアマノジャクでエキセントリックであり、彼独特の語り口のうち、人種差別的発言の部分(=これは確かに、「まずいだろ」という発言をしていますwww)だけが切り取られ、そこに非難が集中したというわけです。

しかし……そもそもファーバーの奥さんはタイ人ですし、彼はアジア大好き人間なのでファーバーが根っからの白人至上主義者であるとはどうしても考えられません。

「Political correctness」を監視し、ちょっとでも不適切発言があるとそれを告発する自警団から突き上げられたというわけです。


ジョージ・ソロスがソロス・ファンド・マネージメントの運用資産の大半をチャリティーに移管

ウォールストリート・ジャーナルによるとジョージ・ソロスが、ソロス・ファンド・マネージメントが現在運用している260億ドルのうち180億ドルを彼が主宰するチャリティー基金、オープン・ソサエティ・ファウンデーションに移管したそうです。

これでオープン・ソサエティ・ファウンデーションはビル&メリンダ・ゲイツ基金に次ぎ、世界で二番目に大きなチャリティー基金になります。なおビル&メリンダ・ゲイツ基金はウォーレン・バフェットからも寄付を受けています。

ジョージ・ソロスはハンガリーから英国に移民した関係で、子供の頃、共産主義政権ならびにナチスの占領下での生活を体験しています。

その時の経験から、オープン・ソサエティ・ファウンデーションは法治国家を確立するために必要な支援、人権擁護、発展途上国の経済ガバナンス、民主主義の擁護、ジャーナリズムなどを中心に寄付を行っています。

ソロスはロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)を卒業後、ニューヨークのF.M.メイヤーで欧州株のアービトラージャーになりました。当時はEUの前身、欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が形成されたばかりで、欧州のことがわかるトレーダーが必要だったのです。

その後、ソロスはウォーサイム証券の欧州株アナリストになります。ウォーサイムは第一次世界大戦史『八月の砲声』の著者、バーバラ・タックマンのお父さんが創業したリサーチ・ブティックです。

その後、ソロスはアーノルドS.ブライシュローダーに転職します。ブライシュローダーはビスマルクのプライベート・バンカーでした。

そしてソロスは1970年に自分のヘッジファンドを設立します。

ソロスのヘッジファンドはこれまでに5人の運用責任者を起用してきましたが、その中にはスタンレー・ドラッケンミラーなどの有名人も居ます。

現在、ソロス・ファンド・マネージメントはファミリー・オフィスの形態を取り、それを切り盛りしているのはドーン・フィッツパトリックです。

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彼女は1992年にシカゴのオコナー・パートナーズに就職、株式オプションなどをトレードしていました。その後オコナー・パートナーズがスイス銀に買収され、スイス銀がUBSと合併したため、最終的にはUBSアセット・マネージメントの最高運用責任者となり3千億スイス・フランの運用を指揮していました。

現在もソロスとフィッツパトリックは投資のアイデアをディスカッションしますが、ソロスはフィッツパトリックの自由にさせ、運用自体に口出しすることは無いそうです。


CSXの第3四半期決算は、まちまち 但し「ジャスト・イン・タイム運行」導入後の混乱は収まった

CSX(ティッカーシンボル:CSX)の第3四半期決算はEPSが予想に一致する51¢、売上高が予想27.7億ドルに対し27.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.2%でした。

費用は前年比-200万ドルでした。また運行の効率化で9500万ドルを節約しましたが燃料費の上昇などによりそれは相殺されました。

ボリュームは+1%成長でした。内訳は石炭+5%、マーチャンダイズ-5%、複合輸送+5%でした。

営業利益は+4%の8.76億ドルでした。オペレーティング・レシオは90bp改善し68.1%になりました。

ユニット当り売上高は横ばいでした。

「ジャスト・イン・タイム運行」のイニシャチブは引き続き実行に移しています。それによる効率化は当初の計画通り実現できるものと見込んでいます。リストラ・チャージを除けば、通年のオペレーティング・レシオで67%前後、EPS成長率で+20~25%、フリー・キャッシュフローで15億ドルを達成できると思われます。

2017年のEPSは予想$2.21に対し、$2.17~2.27が提示されています。

第4四半期の見通しは中立で、2020年までの中期経営目標に関しては10月30日のアナリスト・デーで提示する予定です。

現在のビジネスの状況をみると売上高の50%を占める石炭(特に輸出向け)、複合輸送が好調です。トラック輸送市場は回復途上にあります。次に売上高の11%を占める農作物、金属は特に良くも悪くもありません。最後に売上高の39%を占める自動車、肥料、化学、材木などはアゲンストの風が吹いています。

「ジャスト・イン・タイム運行」導入後のダイヤの乱れは、ほぼ克服しました。他社に奪われた積荷は、すぐに取り戻すことが出来るというコメントがありました。

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モルガン・スタンレー 第3四半期決算 EPS、売上高ともにOK

モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)の第3四半期決算はEPSが予想81¢に対し93¢、売上高が予想90.5億ドルに対し92億ドル、売上高成長率は前年同期比+3.2%でした。

今回の実効税率は28.1%で9400万ドルのタックス・ベネフィットを含んでいます。

年率換算株主資本利益率は9.6%でした。

インスティチューショナル・セキユリティーズ部門売上高は44億ドルでした。これは去年同期の46億ドルを下回りました。インベストメント・バンキング売上高は13億ドルでした。去年は11億ドルでした。セールス&トレーディング売上高は29億ドルでした。これは去年同期の32億ドルを下回りました。

ウエルス・マネージメント部門売上高は42億ドルでした。去年同期は39億ドルでした。

運用部門売上高は6.75億ドルでした。去年同期は5.52億ドルでした。

一株当たりタンジブル・ブックバリューは$33.86でした。

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ジョンソン&ジョンソン 第3四半期決算 EPS、売上高、ガイダンスともにOK

ジョンソン&ジョンソン(ティッカーシンボル:JNJ)の第3四半期決算はEPSが予想$1.80に対し$1.90、売上高が予想192.9億ドルに対し196.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+10.3%でした。

営業活動からの売上高成長率は+9.5%で、残りは為替インパクトが+0.8%でした。

国内売上高成長率は+9.7%、海外売上高成長率は+10.9%でした。このうち営業活動からの売上高成長率は+9.3%、為替インパクトは+1.6%でした。

ワールドワイド・コンシュマー部門売上高は+2.9%の34億ドルでした。うち営業活動からの売上高成長率は+1.6%、為替インパクトは+1.3%でした。

ワールドワイド医薬品部門売上高は+15.4%の97億ドルでした。うち営業活動からの売上高成長率は+14.6%、為替インパクトは+0.8%でした。

なおアクテリオン買収が売上高を+7.9%押し上げました。

ワールドワイド医療機器部門売上高は+7.1%の66億ドルでした。うち営業活動からの売上高成長率は+6.6%、為替インパクトは+0.5%でした。

なおアボット・メディカル・オプティクス買収が売上高を+5.2%押し上げました。

2017年通年のEPSは予想$7.18に対し、新ガイダンス$7.25~7.30が提示されました。売上高は予想758.4億ドルに対し、新ガイダンス761~765億ドルが提示されました。

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