Market Hack

ゴールドマン・サックス 第3四半期決算発表 EPS、売上高ともにOK

ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)の第3四半期決算はEPSが予想$4.16に対し$5.02、売上高が予想75.9億ドルに対し83.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.0%でした。

年率換算株主資本利益率(ROE)は10.9%でした。

投資銀行部門売上高は前年同期比+17%の18億ドルでした。うちアドバイザリー収入は前年同期比+38%の9.11億ドルでした。M&Aの成立が増えたことが増収の主因です。引受け収入は前年同期比ほぼ横ばいの8.86億ドルでした。投資適格債券引受が好調、その反面株式引受けは業界全体の低迷で低調でした。

機関投資家向けサービス部門売上高は前年同期比-17%の31.2億ドルでした。債券為替コモディティ部門売上高は前年同期比-26%でした。株式部門売上高は-7%の16.7億ドルでした。

投資・融資部門売上高は+35%の18.8億ドルでした。

営業費用はほぼ横ばいの53.5億ドルでした。

一株当たりブックバリューは$190.73、タンジブル・ブックバリューは$180.42でした。

GS

ネットフリックス 第3四半期決算 EPSは×(但し特殊要因を含む)、売上高はOK、ガイダンスはOK 海外新規加入者が引き続き好調

ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)の第3四半期決算はEPSが予想32¢に対し29¢、売上高が予想29.7億ドルに対し29.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+30.3%でした。なおこの29¢には税引き前為替差損5,100万ドルが含まれています。

国内新規加入者数はガイダンス75万人を上回る85万人でした。なお第2四半期の実績は107万人でした。国内総加入者数は5277万人になりました。

海外新規加入者数はガイダンス365万人を上回る445万人でした。なお第2四半期の実績は414万人でした。海外総加入者数は5648万人になりました。

国内ストリーミング売上高はガイダンス15.5億ドルに対し15.5億ドルでした。コントリビューション・マージンはガイダンス37.1%を下回る35.8%でした。

海外ストリーミング売上高はガイダンス13.06億ドルに対し13.27億ドルでした。コントリビューション・マージンはガイダンス2.30%を上回る4.70%でした。

グローバルで見たストリーミング売上高の成長率は前年同期比+33%で、そのうち+24%は加入者増、7%は平均単価の上昇によります。

営業利益は去年からほぼ倍増し2.09億ドルになりました。

第4四半期はEPS予想34¢に対し、新ガイダンス41¢が提示されました。売上高は予想31.5億ドルに対し、新ガイダンス32.74億ドルが提示されました。加入者数に関しては去年の第4四半期の705万人に対し、新ガイダンス630万人が提示されました。

第4四半期の国内ストリーミング・コントリビューション・マージンは新ガイダンス34.4%が提示されました。海外ストリーミング・コントリビューション・マージンは新ガイダンス7.40%が提示されています。

nflx

ブロックチェーン技術で機関投資家の「裏方」の仕事をするデジタル・アセット・ホールディングスが4千万ドルのシリーズB資金調達を完了

デジタル・アセット・ホールディングスが4千万ドルのシリーズBファイナンシングを完了したと発表しました。

同社はディストリビューテッド・レジャー・テクノロジー(分散型元帳技術)で機関投資家やメガバンクに受渡しなどの役務を提供することを目指すスタートアップです。

同社のCEOは元JPモルガンのブライス・マスターズです。ブライスはクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を発明した女性で、28歳のとき、最年少でJPモルガンのマネージング・ディレクターになりました。

下はブルームバーグとのインタビューの動画です。



この資金調達のニュースに加えて、同社はマイクロソフトの「アジュール」の開発者のひとり、クライド・ロドリゲスをCIOに迎えたと発表しました。


【ビットコインの基礎シリーズ】 第4回 イーサリアムの素晴らしさとその「原罪」について

イーサリアムはビットコインに次いで二番目に時価総額が大きい仮想通貨です。またその構造が柔軟なので、ビットコインより色々な用途に使える可能性があり、その意味で重要です。

仮想通貨にはプログラミングする余地がありますが、ビットコインの場合、「カシオ電算機」くらいの使い方しか出来ない一方で、イーサリアムは最初の個人向け汎用パソコン「アップルⅡ」みたいにフレキシブルです。

ライトコイン、ドージコインなどのアルトコインが、ビットコインがそもそもオープン・ソース・ソフトウェアとして開発され、誰にでも改善できることを利用し、ビットコインの「発展型」として開発されたのに対し、イーサリアムはビットコインとはまったく別個の仮想通貨である点には注意を払う必要があると思います。

トランザクションにアイデンティファイヤーやアドレスを付加し、フレキシビリティーを持たせるということは、逆に言えばハッカーからのアタックにそれだけ晒されやすいことを意味するので、一般にはイーサリアムのセキュリティーはビットコインより堅牢では無いと考えられています。

ブロックチェーン上でのイノベーションの多くが、イーサリアムをベースにして試行されているのはその柔軟性のためです。

いわゆる「スマート・コントラクト」と呼ばれる約束事を、トランザクションの条件として予めプログラムすることも出来ます。

それは「IF__, THEN__」という条件付けになります。たとえば「もし(IF)順子が飛行機で飛び、目的地に予定どおり着けなかった場合、もし(IF)それが航空会社の責任なら、そのときは(THEN)航空会社が補償金を払う…」などのアクションを予めプログラムし、自動化するわけです。このような条件付けは自動販売機にたとえられます。

イーサリアムを開発したのはヴィタリック・ブテリンで、彼はロシア生まれカナダ育ちです。

ペイパルの創業者のひとり、ピーター・ティールが、そのフェローシップ・プログラムを通じてヴィタリックのイーサリアム・プロジェクトを支援したことで、イーサリアムに箔が付きました。そして2014年9月にスイス籍のイーサリアム基金がプリセールを実施、1800万ドルを調達しました。このプリセールはイノベーティブかつ大規模だったので、以後のプリセールのひとつの雛形を作ったと言えます。

イーサリアム上で開発されたソフトウェアはdApps(decentralized applications=「ダップス」)と呼ばれます。「アプコイン」、「クリプト・トークン」、「トークン」はdAppsに依拠しています。

ビットトレード

dAppsによるいろいろなイノベーションを支援するために計画されたThe DAO(The Decentralized autonomous organization)という組織は、いわばdAppsのベンチャー・キャピタル・ファンドを目指していました。

しかしThe DAOのソフトウェアには脆弱性があり、それを突いたハッカーが、The DAOの調達した資金の3分の1を盗むという事件が発生しました。

The DAOにはヴィタリック自身も関与していたため、The DAOの失敗がイーサリアム自体のクレディビリティーに影響する事態となりました。

ソフトウェア・アップグレードによりハッカーが手中に収めたイーサリアムを「無効」とする措置が検討されました。これは「ハードフォーク」と呼ばれる改変のひとつです。

これはおカネを盗まれた側の立場からすれば当然の原状復帰措置ですが、仮想通貨がその四つの特徴である:

1. 分散型であること(distributed)
2. 暗号を使っている事(Cryptographic)
3. 改ざんできないこと(Immutable)
4. つねに検証を伴うこと(Proof-of-Work)


のうち3.のImmutableの原則を自ら破ってしまうというジレンマを提示したことになります。

しかもこの「無効」宣言が、The DAO、ひいてはそれにアドミニストレーターとして関与していたヴィタリック自身から出たことで、「やっていることが中央集権的じゃないか!」という批判が出ました。

この賛否両論で意見が紛糾(contentious)する中で「ハードフォーク」が強行されたことは、その後の仮想通貨の改良・改善の在り方、もっといえば「ハードフォーク」が、いとも気軽に計画されるひとつの原因を作ったと言えるかもしれません。

まとめると、イーサリアムは、まるで「アップルⅡ」のような汎用性を具備しているので、今後の仮想通貨のイノベーションの中心となる存在です。しかし汎用性を強調することは堅牢性を犠牲にしたことを意味し、ハッカーからアタックされやすい仮想通貨であると言えます。実際、The DAO事件では中央集権的な決断で、みずからImmutabilityの原則を破ったことで、これは「原罪」の如く、イーサリアムに影を落としています。

【ビットコインの基礎シリーズ】 第1回 ビットコインが生まれた背景について

【ビットコインの基礎シリーズ】 第2回 人々が「この仮想通貨には価値がある!」と考える決め手について

【ビットコインの基礎シリーズ】 第3回 FANGとビットコインはどちらが優れた投資対象か?

【お知らせ】
Market HackのFacebookページに「いいね」すれば最新記事をサブスクライブすることができます。

広瀬隆雄のTwitterInstagramもよろしく。

お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまでお願いします。

最後にMarket Hack読者の親睦コミュニティ、Market Hack Salonは、現在、新規メンバーを募集中です。

FOCUS LIST

FOCUS LIST

現在のフォーカス・リスト銘柄は:

レイセオン(ティッカーシンボル:RTN)
ツー・シックス(ティッカーシンボル:IIVI)
ハンチントン・インガルス(ティッカーシンボル:HII)
スクエア(ティッカーシンボル:SQ)
ペイパル(ティッカーシンボル:PYPL)


です。これは10月3日から変化はありません。

レイセオンは10月4日に米国海軍から1.73億ドルの契約を獲得しました。

rtn

ツー・シックスには特にニュースがありません。なお同じ光部品のセクターに属するアプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)は10月12日に利益警告しています。ツー・シックスのビジネスとは、それほど重複は無いと思います。

iivi

ハンチントン・インガルスにも特にニュースは出ていません。

hii

スクエアはオッペンハイマー証券が10月12日に「アウトパフォーム」でリサーチ開始しました。

sq

ペイパルは10月11日にモルガンスタンレーがアップグレード、10月11日にバークレイズが目標株価を69ドルから75ドルに引き上げ、10月13日にパイパー・ジャフレー証券が目標株価を57ドルから68ドルに引き上げています。

pypl




MarketHackについて
Market Hackは世界経済ならびにビジネス・シーンに関するニュース・サイトです
月別アーカイブ
免責事項
なお運営上、ここに書かれる意見には諸々のバイアスがかかっています。投資情報は利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失を生じる場合がございます。投資対象や取引の仕組み及びリスクについてご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願い申し上げます。
BLOGOS
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ