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カタールと米国がテロ資金規制強化覚書に調印 サウジアラビア、アラブ首長国連合は軌道修正を迫られる

7月11日、アラブ諸国から断交され孤立中のカタールがアメリカとの間でテロ資金規制強化覚書を交わしました。

これはアメリカ側が「カタールは、もうじゅうぶんテロ対策を講じている」とシグナルし、カタール批判のグループから抜けたことを意味します。

サウジアラビアやアラブ首長国連合は「アメリカは我々の肩を持ってくれるだろう」と期待していたわけだけれど、アメリカは「そろそろ仲直りしなさい」と、やんわりこれらの国々にプレッシャーをかけているのです。

サウジアラビアにとり、アメリカは絶対にご機嫌を損ねてはならない相手です。

そのアメリカはカタール問題をエスカレートする気は、サラサラ無いことを表明しています。

この和解を斡旋しているのは、他でもないレックス・ティラーソン国務長官であり、彼は元エクソン・モービルのCEOで、カタール・プロジェクトにも関わった人物です。

ティラーソン国務長官のメンツをつぶすようなことをサウジアラビアがしたら、サウジアラムコのIPOは頓挫します。

その場合、サウジアラビアは政局混迷から内乱すら起こりうるでしょう。

今回の覚書調印を境に、カタール問題は沈静化へ向かうはずです。

マネックス証券



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次期FRB議長はゲイリー・コーン国家経済会議委員長兼経済担当大統領補佐官が有力 ポリティコが報じる

ポリティコが伝えるところによるとゲイリー・コーン国家経済会議委員長兼経済担当大統領補佐官が次期FRB議長の有力候補となっているようです。

イエレン議長の任期は来年2月に終了します。

コーンはゴールドマン・サックスの社長兼共同COOを務めた経歴を持ち、FRB議長を務める資格は十分にあると思います。

経済学者でない人がFRB議長を務めるのは1979年にFRB議長を退いたビル・ミラーが最後です。

ビル・ミラーはもともと弁護士で、大手弁護士事務所クラヴァス・スウェイン&モーアからコングロマリットのテクストロンへ転身した経歴があります。

ビル・ミラーは、荒れ狂うインフレをおさえこむことが出来ず、僅か1年半でポール・ボルカーにFRB議長の座を譲っています。

しかしコーンは、むしろ1951年から1970年までFRB議長を務めたウイリアム・マーチンと比較されるべきだと思います。

なぜならウイリアム・マーチンはコーン同様、証券会社出身だからです。

マーチンの場合、地場証券、AGエドワーズの場立ちから身を起こし、ニューヨーク証券取引所の社長、輸出入銀行頭取などを経た後、FRB議長になりました。他のFRB議長の誰よりも長く議長を務めただけでなく、FRBの近代化に功労があった人であり、たぶん歴代のFRB議長の中で最も尊敬を集める人物です。

つまり今回、FRB議長候補と囁かれるゲイリー・コーンが「経済学者じゃないので、ちゃんとFRB議長が勤まるか心配だ」というのは、根拠の無い主張なのです。

もうすこし有り体に言えば、ゲイリー・コーン以外の人物をトランプ大統領が推挙しても、その人事がすんなりと上院で承認される可能性は低いのです。実際、近年、FRB議長の上院での承認は、だんだん取り付けるのが難しくなっており、「オヨヨ!」という場面がありました。

トライオートETF

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ペプシコ 第2四半期決算発表 EPS、売上高はOK、ガイダンスは予想に一致

ペプシコ(ティッカーシンボル:PEP)の第2四半期決算はEPSが予想$1.40に対し$1.50、売上高が予想155.7億ドルに対し157.1億ドル、売上高成長率は前年比+2.0%でした。

為替は売上高成長率を-1.5パーセンテージ・ポイント押し下げる効果がありました。為替差損、リストラ要因を除いた売上高成長率は+3.1%でした。

グロスマージンは55ベーシスポイント悪化しました。営業マージンは20ベーシスポイント悪化しました。

2017年度の通年のEPSは予想$5.14に対し、新ガイダンス$5.13が提示されました。因みに旧ガイダンスは$5.09でした。

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VALUで時価総額1億円超が28人も モメンタム筋が跋扈(ばっこ)

始まって二月も経っていないVALUですが、今日までで時価総額1億円超の上場者が28人も出ています。
当初は堀江貴文やイケダハヤトなどの、ネット界隈での有名人がトップでしたが、ここへきてランキング順位は入れ替わり、ひとことで言えば「価格の、はぐくみ方が上手い人」が上位に来ています。

これまで僕はVALUに関していろいろ書いてきたけれど、それをおさらいしておきます。

まず、VALUは株ではありません。投資ですら、ありません。だから「投資」、「リターン」、「資産形成」などの単語を操り、勧誘するのは違法だと思います。

つぎにVALUは堀江貴文やイケダハヤトなどよりずっと大きなメガトレンドです。だから彼らが関与しているから…という理由だけで切り捨てるのは惜しいです。

ビットコインなどの仮想通貨、ないしは暗号通貨との絡みで言えば、日本で取引されるそれらの仮想通貨の取引量よりVALUの取引量や時価総額の方がずっと大きくなる可能性も否定できないと僕は思っています。

ちなみに世界に流通している紙幣・貨幣の量は31兆ドルと言われていますが、世界の株式時価総額は67兆ドルもあるのです。

VALUは、自益権(じえきけん=応分の配当の分け前にあずかることができる権利)や共益権(きょうえきけん=議決権を通じて会社の経営に物申す権利)がありません。だからVALUの本源的価値(intrinsic value)はゼロです。

ただ、本来無価値なものに高い値段を払う人が出てきても、それは異常ではないし、違法でもないです。そういう事例は、我々の日常に掃いて捨てるほどあります。

一例として、僕のワイフは「マフィーちゃん」のコレクターであり、全米のマフィー・ヴァンダー・ベアを買い占めるような勢いでトレードしています。おかげで家の中がマフィーだらけになっています。

なお、複数のVALU上場者が示し合せて、お互いのVAを買い合う行為が始まっているように見受けられますが、本当にVALUを愛し、このサービスが未来永劫に存続して欲しいと皆さんが願うのであれば、そういうバカなことは、即、やめた方がいいです。いずれ法律に抵触することになると思います。

VALUで増資を許可して欲しいという声が一部ユーザーから上がっていますが、それは金融リテラシーがゼロの、まぬけな意見です。無制限にVAが発行できるなら、あなたのVAは無制限に薄まり(dilution)、紙屑になります。いや、VALUコミュニティー全体の価値が、ドカ下げするでしょう。

なぜなら、VALUは、本来、無価値なものに価格をつけに行っている行為にほかならないので、買い手のコンフィデンス(信頼)が失われると、二度とそれをとりもどすことは出来ないからです。

SBIソーシャルレンディング

VALUがどんどん上がる現象を見て、「自分のVALUの価値が上がっている」と錯覚する人が居ますが、僕はそうではないと思います。最初に賦与された、VALUの価値、もっと踏み込んで言えば、「あなた」という存在への評価が、低すぎるのです。だから上場後、スルスル価格が上昇するのは、「低すぎる初値」に対する訂正(correction)だと解釈すべき

VALUをどんどん売りに出す人が居ますが、それは自分で自分の首を絞める行為です。なぜなら自分のVALUの最大の大口保有者、言い換えれば「売りの本尊」は、あなた自身に他ならないからです。だから買い手は「うわぁ! どんどん売り物が出てくる……」と思えば、そんなVALUからは退散します。

いまVALUの時価総額ランキング(=これだけが重要です。なぜなら、この指標だけが「富みのストック」を示すから)で上位に来ている銘柄は、チャート妙味のモメンタム銘柄が多いです。

VALUにはEPS(一株当たり利益)もPER(株価収益率)も無いのだから、いわゆるファンダメンタルズ分析というのは存在しえないです。

しかしチャート分析は有効です。

だから、ありていに言えば、いまこれらの銘柄は「チャート妙味」という切り口で買われているということ。

しかしモメンタムは、いつか崩れるときが来ます。次の格言を、覚えておくこと。

「垂直に騰がるものは、いつか垂直に下がる」



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アルファベットのYouTube部門の責任者、スーザン・ウォシッキーがUBERの次期CEOに? NYポストがスクープ

ニューヨーク・ポストが伝えるところによるとアルファベット(ティッカーシンボル:GOOGL)のYouTube部門の責任者、スーザン・ウォシッキーがUBERの次期CEOとして有力になっているそうです。

UBERは現在、CEO以下、殆どの主要ポストが空席となっており、迷走中です。

スーザン・ウォシッキーは、YouTube、ダブルクリックという、アルファベットにとって最も重要な買収企業の統合を成功させた実績を持っています。

この他、UBERのCEO候補に挙がっている名前としては元シスコ・システムズで現在NIOのCEOを務めているパドマスレー・ウォリアーがいます。

いずれにせよUBERの次のCEOが女性になることはほぼ確実だろうとニューヨーク・ポストは伝えています。

なおUBERはアルファベットとの間で自動運転車技術を盗んだ件で係争関係にあり、UBERが敗訴すると大きな賠償金を払わされるリスクがあります。それを機に、UBERが自動運転車部門をそっくりアルファベットに盗られる可能性も指摘されています。

goog

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