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ウーバーが7億ドルの四半期赤字を計上 CFOが辞任

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ウーバー(未公開)が第1四半期決算を発表しました。同社は非上場なので、コンセンサス予想はありません。

それによると売上高は前年同期比前期比+18%(ツイッターで「とくさん」からご指摘いただきました。ありがとうございます)の34億ドル、利益は-7.08億ドルの赤字でした。なおこの赤字には従業員ストックオプション費用は含まれていません。

同社の手元キャッシュは72億ドルです。

なお同社のCFO、ゴータム・グプタが辞任を発表しました。別のスタートアップ企業へ転職するためだそうです。

グプタは2年前にウーバーに入社しました。

ウーバーはグプタが入社する前、CFOが空席の状態がしばらく続きました。これで再びCFOを探さなくてはいけなくなったわけです。

なお、上場前の若い企業としては+18%という売上高成長率は、ハッキリ言って低いと思います。


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NY連銀のあたまがヘン

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(アタマ、おかしいんじゃないの?)

ニューヨーク連銀の「おかねに関するコミック」を読んだ感想です。

彼らのねらいは、もちろん良くわかります。

しかし、この熱の入りようは普通ではないですね。(下のリンクからダウンロード可能)

ONCE UPON A DIME


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マネックス証券主催「米国株4夜連続セミナー」のご案内

4夜

マネックス証券では「米国株4夜連続セミナー」を5月30日から6月2日にかけて開催します。予定は:

第1夜 5月30日(火)「広瀬隆雄のやっぱり米国株!」広瀬隆雄
第2夜 5月31日(水)「米国株超初心者セミナー」西尾貴仁氏
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第4夜 6月2日(金)「世界のお金の流れから読む、今注目の米国ETFとは」渡邊雅史氏

となっています。詳しくは下の紹介ページを見てください

米国株初心者の方も大歓迎! 米国株4夜連続セミナー


スクエアは大きな潜在市場でスモール・ビジネスの信頼を獲得、数々の便利なサービスを次々に繰り出している

第1四半期決算発表シーズンが終わったわけですが、小型ハイテク株の決算の中でとりわけ輝かしい決算を発表した企業にスクエア(ティッカーシンボル:SQ)があります。

SQ

まず決算の数字を紹介しておくと;

EPSが予想2¢に対し5¢、売上高が予想1.93億ドルに対し2.04億ドル、売上高成長率は前年比+39.7%でした。

第1四半期のトータル・ネット・レベニューは前年比+22%の4.62億ドルでした。スターバックスは2016年第4四半期中にスクエアのインフラストラクチャを使用することを完全に止めたので、今期の売上はゼロでした。スターバックスを除いたトータル・ネット・レベニュー成長率は+36%でした。

第1四半期のグロス・ペイメント・ボリューム(GPV)は+33%でした。

第2四半期のEPSは予想5¢に対し、新ガイダンス3から5¢が提示されました。売上高は予想2.24億ドルに対し、新ガイダンス2.23~2.26億ドルが提示されています。

2017年通年のEPSは予想18¢に対し、新ガイダンス16~20¢が提示されました。なお旧ガイダンスは1¢でした。売上高は予想9.02億ドルに対し、新ガイダンス8.9~9.1億ドルが提示されました。


スクエアは大企業を除くレストラン、商店主、コンサルタント、大工さん、その他、あらゆる中小企業をターゲット顧客としています。

彼らが売上を上げた時、クレジットカードでの決済を可能にするPOS(ポイント・オブ・セール)デバイスならびにアプリを同社は提供しています。売上高の2.75%がスクエアに対するプロセス・フィーとなります。また電話でクレジットカード番号を聞き、それを入力する場合は3.5%のフィーをチャージします。

アメリカのビジネスの大半はスモール・ビジネスであり(件数ベースで9割以上)、同社の潜在市場は3兆ドル(トランザクション・ベース)もあります。現在のペネトレーションは0.6%前後です。つまりすごく成長の余地があるわけです。

現在の同社の売上高の半分は中堅企業、残りがスモール・ビジネスです。

ほんらい、スクエアのサービスはスモール・ビジネスが切実に必要としていると考えられますが、現在のところ中堅企業におけるスクエアの導入の方が勢いがあります。これは中堅企業の経営者の方が、アナリティックスなどの、スクエアの提供する様々なツールの利用価値を瞬時に理解する傾向があることが原因です。

しかしスモール・ビジネスによるスクエアの導入が遅々としているというわけでは無いと思います。

スクエアはクレカ決済だけでなく、運転資金の融通など、いろいろな新サービスを発表しています。

たとえば美容院は土曜日に来店客がピークを迎えますが、通常、クレジットカードで売り上げた場合、その売上が美容院の銀行口座に入金するのは、だいぶ後になってしまいます。これは美容院の経営者にとって運転資金のやりくりに苦心する結果を生みます。スクエアはPOSデータを握っているので(いま売り上げたのだから運転資金を直ぐに融通してもリスクはない)ということを知っており、迅速に与信することが出来ます。

スクエアのサービスがちゃんとしているという定評は、スモール・ビジネスのオーナーたちの間でしっかり確立しており、ペイパルその他のライバルよりもスクエアに対して好印象を持っています。この信頼を軸にして、同社は請求書、運転資金など、新しい商品を次々に発表しているわけです。それらはいずれもスモール・ビジネスにとり必要とされるサービスなので好評をもって受け入れられると思われます。

同社の売上高は、現在+40%を少し下回る程度で成長していますが、長期的には+20~25%で成長できるとしています。また修正EBITDAマージンは現在13%ですが、究極的には30~40%まで伸ばせると思われます。



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ネットで「勝ち組」になる成功の方程式は変わる?

ドナルド・トランプが去年の11月8日に大統領に当選したとき、「えっ!?」という驚きの声が上がりました。

我々は普段、フェイスブックからニュースを絶え間なく取得しているわけだけど、それを見る限りヒラリー・クリントンが劣勢だとは思えなかったからです。

しかしフェイスブックは、同じ興味、同じ価値観、同じ境遇を共有する仲間を中心としたつながりであるため、自ずと同じフィルターを通したニュースばかりを共有する結果になってしまっていることに、我々は無頓着だったわけです。

また、フェイスブック・ユーザーの注意を惹く、ありえないような作り話も、真偽を問わず、面白がってどんどんシェアされました、いわゆるフェイク・ニュースが跋扈したわけです。

案の定、大統領選挙の後で、そのようなフェイク・ニュースを無差別にタレ流ししたフェイスブックに対し、ユーザーからの突き上げがありました。

またその頃を境にして、ユーザーがフェイスブックやツイッターなどのプラットフォームを見る目、ひいてはユーザーが影響力のある(=それはすなわちフォロワー数の多い)発言者に対する風当たりも強くなったように感じます。

ちょうどその頃、僕は友人の田端信太郎君に一冊の本を「読んでみなさい!」とレコメンドしました。

この本です。



なぜこの本を彼に推奨したかは、一番後に書きます。

それは置いておいて、このやりとりと相前後して、僕はSNSの使い方を大幅に改変しました。

まずツイッターのフォロワー数を、バッサリと落としました。それからフェイスブックも「フォローから外す」のボタンをどんどん押して、どうでもいいアップデートに煩わされ、時間を浪費することの無いように、どんどん数を絞り込んだのです。

実は、これは僕だけがやっていることではなくて、こちら(=アメリカ)のユーザーの多くが、別に示し合せるでもなく、自発的にやりはじめたことです。

ここまでのネット社会は、ひとことで言えばアテンション・ベースト・ビジネスモデルでした。

つまりアドセンス、YouTube広告、フェイスブック広告などは、いずれもユーザーのアテンション(=目に止まる事)を糧として、広告収入を得てきたのです。

言い換えれば、こんにちのインターネットは広告モデルで駆動されているということです。

広告モデルが今日の王道である以上、アテンションをゲットできる発信者が王様、ないしは王女様です。

僕がイケダハヤトはあちゅうのやっていることをつぶさに観察する理由は、アテンションをゲットする術を彼らが心得ており、そこに「学び」があるからです。

ツイッター、インスタグラム、ブログ……これらは誰でも簡単に始めることが出来るので、参入障壁は、ありません。

だから一見、イケダハヤトのような有名ブロガーになるのは、とても簡単なような印象を受けます。

しかし……

これはたぶん読者のみなさんも既に試行済みだと思いますが、実は継続的に読者のアテンションを惹きつけ続けるのは、それほど簡単ではありません。

先行者は、すでにフォロワーが多いので、発言時のインパクトも大きく、いわゆる先行者利益にあずかります。だからどんなにイケダハヤトやはあちゅうが嫌いでも、現状を覆すのは難しいのです。

しかしattention grabbing、つまり「炎上狙い」がまんまと収益につながるのは、上で述べたアテンション・ベースト・ビジネスモデルが今後も未来永劫に続くという前提があってのこと。

テクノロジーやメディアの世界では、栄枯盛衰は激しいです。

絶対不動の地位だと思われていたウインテル(=ウインドウズ+インテル)の影が薄くなったように、テクノロジーの世界で「ゼッタイ」はありません。

もうひとつの例としてアメリカでテレビが娯楽の王座に座っていた頃、支配的なビジネスモデルは広告モデルでした。CBS、ABC、NBCという、いわゆる3大ネットワークは、大手ブランドに広告枠を売ることで寡占を築いたのです。

しかしアメリカのテレビの世界では広告モデルだけに依存する3大ネットワークの支配は崩れ、ケーブルのようなサブスクリプション・モデルが登場しました。いまそのケーブルは、ネットフリックスに喰われようとしているわけです。

広告業界では:

A: Attention(その存在に気付き)
I: Interest(興味が湧き)
D: Desire(それを欲するようになり)
A: Action(ポチる)

というサイクルを完結させることが必要とされます。

いまのネットでは、Attentionの獲得のために企業が沢山お金を使っているけれど、それが「商品が実際に売れた!」というゴールまで持ち込めているかどうか? といえば、それは疑問です。

つまりネット広告は未だ日が浅いので、広告効果をシビアに精査するのは「まだ早いんじゃないか?」ということで広告主が大目に見ている部分が少なからずあるわけです。

でも究極的にはリターンを生まない広告は打つ意味がありません。

ネット広告の予算は+30%くらいで成長しているけれど、ネット通販の成長率は+20%を少し切る程度です。またリアルでの小売売上高の成長率はせいぜい2%程度でしょう。すると費用対効果で、必ずしも満足のゆく結果を享受していない広告主も多いはず。

広告主がネット広告に対し、冷めるときは、必ず来ると思います。それがいつになるかはわからないけれど。

その日が来たら、上に書いたようなAttention grabbingだけをやっていたら、愛想を尽かされると思うのです。

ネットでは、極端な発言をした方がアテンションを獲得しやすいです。また実名で、自分というものを前面に押し出したほうが、キャラが立ちやすいです。そういうスレスレの、胆力のある態度の方が、結局、言い合いになると勝ってしまうわけです。

しかし……

そのような拡大した自我は、「オレが、オレが…」というエゴの世界と紙一重です。冒頭に紹介した本は、そういう肥大した自我が、いかに非生産的か? ということを述べた本です。


猪瀬某のエロビデオのブックマークが流出したとか、そういう実に下らないことでもアテンションをゲットできる現在のSNSは、壮大な暇つぶしに他ならず、日本人の生産性が世界でも群を抜いて低いのも頷けます。

でも、インターネットはAttention grabbingのためだけにあるのではないし、別の使い方、もっと違った効用もあるはず。

世界のユーザーがそれに気付いたとき、これまで通用してきたネットで「勝ち組」になる成功の方程式は変わるはずです。

これからは、そういう地道な使い方を、もっと研究すべきだと思います。

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