ドバイ・ワールドの債務リスケジュールとベトナムのドン危機が我々に残した教訓は:

 

ただ闇雲にコンドミニアムを建設すれば経済は万事OKという考え方には限界がある

 

ということでしょう。

株式市場は一転してOver building(過剰建設)にピリピリしはじめています。中国の場合、アインホーン風に言えば「もうルビコン川を渡ってしまったのかもしれない」ですね。

 

確かに見かけ上、中国の銀行各行の自己資本比率は十分なクッションがあるように見えるし、焦付きも異常な水準ではありません。しかし中国の場合、何を持ってnon-performing(遅延)ローンと呼ぶかの定義は曖昧で、会計基準の援用は杜撰です。

 

もちろん、中国の銀行監督当局はそういう問題を毎日ひしひしと感じています。だからこそ、今、大型増資を銀行各行に強要したり、バランスシートの改善に取り組まない銀行に対しては日常業務を大幅に制限する、決死の覚悟の行政指導を始めているのです。これは英断。手遅れになる前に断固とした措置を繰り出した中国の銀行監督当局はどこかの国のお役所とは違い、高く評価されるべきだと思いました。

 

しかし、建設しまくることで不景気を克服しようとしてきた中国のこれまでのアプローチはここへきて輝きを失い、色褪せた手法のように感じられはじめています。

 

中国の次の一手に期待したいと思います。