米国の11月の雇用統計は非農業部門雇用者数が-1.1万人とコンセンサスの-12.5万人より大幅に良かった上に失業率も10.0%と市場予想の10.2%を下回りました。
非農業部門雇用者数
失業率
パートタイムの数が-3.8万人となったのはたぶんパートのうちの一部の人が正社員で採用されたからだと思います。

「どうせ仕事を探してもみつからないだろうから」という理由で職探しをやめてしまった(discouraged)失業者を含めた、「本当の失業率」の方も10月の17.5%から今月は17.2%に改善しています。

一方、非農業部門雇用者数の数字は上に書いたようにコンセンサス予想より「ひとけた少ない」すばらしい数字で、一瞬、目が点になった投資家の方も多かったと思います。

さらに驚かされるのは9月、10月の数字がそれぞれ8万人と7.9万人上方修正された点です。

これらのことから昨夜の-1.1万人という数字は「たまたま何かの拍子に良くなった数字だ」とは言いにくいと思います。つまり現実に雇用市場は回復に向かっているということです。

さて、こんなにいい数字が出てしまったら、これまで我々が前提条件としてきた仮定(assumption)を少し変更する必要がありそうです。

それは「雇用市場はとうぶん悪い」という仮定です。

「とにかく当分失業者は溢れるだろうから、どんなに株式市場がラリーしても量的緩和政策は維持していかないといけないし、利上げなんてめっそうもない」そういう考え方は一旦、白紙に戻したいと思います。

今日の雇用統計の数字を踏まえた新しい世界観についてはしばらく熟考してからまた書きたいと思います。