ドルと各国経済の関係を今一度整理しておきましょう。

人民元はドルにペッグされています。これはドルが安くなると人民元も対欧州通貨などで安くなることを意味します。その場合、中国の輸出する製品の価格は安くなるので競争力が増します。つまりドル安は中国の輸出にとってすごくプラスだったのです。

 

今後若しドル高になると人民元も高くなるため中国の輸出競争力は減退します。世界の消費市場は未だ本格的に立ち直っていないため、今の環境では最終製品の値上げは通りにくいです。すると結局、中国の輸出業者はマージンを犠牲にしないといけなくなります。

 

一方、原材料の多くはドル建てで取引されます。するとドルが高くなると材料仕入れコストが高くなります。今後、中国はむやみに原材料を手当てしないよう注意深い調達計画に改めるでしょう。これは原材料の需要減を意味し市況にとってはマイナスです。ブラジル、オーストラリアなどの原材料供給国の株式市場にはマイナス材料でしょう。

 

ドルが高くなれば日本や欧州のメーカーの輸出競争力はUPします。またインドのITアウトソーシング企業は契約を取り易くなります。

 

【負け組】

アメリカの輸出企業

中国の輸出企業

ブラジル、オーストラリアなどの資源国

 

【勝ち組】

日本の輸出企業

欧州の輸出企業
インドのITアウトソーシング