上のビデオは英国の権威ある経済紙、フィナンシャル・タイムズの「市場班」である『FTアルファヴィル』のチームからのクリスマス・メッセージです。

チョッと脱線して『FTアルファヴィル』というネーミングを解説しておくとアルファというのは「プラス・アルファ」だと思えば良いでしょう。つまり「市場の動きでは説明できない、ファンドマネージャーの技量など、特別なファクターによって説明されるパフォーマンス」のことを指します。

ヘッジファンドのコミュニティーではこの「α」ということばをしばしば使います。だからフィナンシャル・タイムズが市場ブログを「アルファヴィル」と命名したのは明らかにヘッジファンド・コミュニティーを読者として想定しているのです。

「アルファヴィル」のヴィル(ville)はビレッジ、つまり村のことです。これはコミュニティーであることを示唆しています。

さて、上のビデオを見るとアルファヴィルのメンバーが弾丸のようなインスタントメッセージでコミュニケーションしている様子が出てきます。そしてトレーシー・アロウェイ、ポール・マーフィー、グエン・ロビンソン、ステーシー・マリーなどなど錚々たるメンバーが登場します。

アルファヴィルが出来てからFTの取材力は大幅にUPしました。

それはなぜか?

ひとつはヘッジファンド・コミュニティーからの「タレこみ」が増えたからです。また証券会社も積極的にアルファビルに「材料提供」します。

そういうギョーカイ側だけでなく、読者の側からのインプットも格段に増えました。

そういうカオスの状態の中から、何が大事で、何がどうでもいい材料かを瞬時に選別してゆくさまは見ていて小気味よくすらあります。

日本の金融報道ですか?

ウ~ン。

言いたくはないけど、百万光年くらい遅れているのでは?