ドイツがギリシャ救済に動き始めています。

まだ正式に決まった訳ではないけど、言い出した以上、若しちゃんと実行に移さなければたいへんな事になると思います。

だから、やる。

問題はこの救済をドイツの国民はどう受け止めるか?だと思います。

ビジネスに明るくない庶民は「ドイツがギリシャの尻拭いをさせられるなんて、まっぴら御免だっ!」と凄い剣幕で怒るでしょうね。

でもソフィスティケートされたビジネスマンや投資家はこのニュースを歓迎すると思います。

たぶん今日あたりドイツ銀行のトレーディング・ルームではみんなガッツポーズで雄叫びをあげていると思います。
なぜギリシャの尻拭いをすることがドイツにとって良いのでしょうか?

それはひとことで言えばドイツのGDP成長率がこれで上がるからです。

ドイツがギリシャを助けることで(一時的なユーロの反発は別として)ユーロのStability Pactの精神は骨抜きになってしまいます。

なぜなら財政規律を順守しなかった国も易々とお目こぼしを受けられる事が判明したからです。

すると長期の趨勢としてはユーロは安くなります。

これはドイツなどの輸出基盤のある国にとってはラッキーになります。

なぜなら今まではユーロ高で本当は苦しんできたのだけど、「EUの盟主」を自負する手前、自分から財政規律を崩し、ユーロ安を演出するようなことは出来なかったからです。

ところがその「汚れ役」をギリシャやスペインが演じるわけですから、ドイツは「駄目な奴らだな」と表向きは厳しい表情を作りながら、ウラでは(ウッシッシ!)と膝を叩いて喜ぶわけです。

最近のドイツ国内の消費は停滞していたので、シーメンスの発電機やBMWをこれからガンガン輸出できるようになったら神風が吹くのと同じです。

それらの製品をインドや中国やブラジルに輸出し、その輸出ファイナンスをドイツ銀行が付ける、、、こうしてドイツの景気を「オーバードライブ」に持ってゆくわけです。

そこで好景気のドイツ国民がスペインやギリシャからの財やサービスを購入したり観光に行ったりすることで、スペインやギリシャは構造改革をしなくてもかれらが比較的得意な分野(パルテノン神殿とか)で勝負すれば良いというわけ。

汎ヨーロッパ的な解決策とは、すなわち稼げる奴にガンガン稼がせ、後の連中はその稼げる奴にぶらさがる、、、そういうアプローチに他ならないのです。
DAX


それは言い換えれば「DAXは買いだ!」ということ。