ドイツのアンゲラ・メルケル首相はベルリンでギリシャのパパンドレウ首相と会談しました。

その中でメルケル首相は「ギリシャからは直接財政支援して呉れとは頼まれなかった。いまのところユーロ・ゾーンは平静を取り戻したように見えるし、そういう次第だから支援の問題は話題にならなかったのだ」と語りました。

ギリシャの財政立て直しの努力に対しては「立て直しにはすぐにとりかかる必要があるし、その道のりは平たんではない。でもアイルランドやラトビアなど他の国も頑張って立て直しに取り組んでいるからギリシャもここはひとつ頑張るべきだ。その意味で先日ギリシャが財政削減案を閣議で承認したことには感謝しているし、ギリシャ政府の勇気を称えたいと思う。」
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一方、ヘッジファンドなどの投機筋に対してメルケル首相は「投機筋が跋扈しているのは問題だ。ギリシャとかが苦しんでいるときに投機筋が儲けるというのは許しがたい。ここは各国が団結して投機筋のやり口を封じなければいけない。」

CDSに関しては「実質的にはご近所の家に保険をかけておいて、それに放火して保険金をたんまり貰うような行為であり、こういう行動には制限を加えなければいけない。これは政治の問題だ。ギリシャの首相もそれを望んでいるし、私もそれを望んでいる。欧州委員会にこの問題を取り上げるよう要請する。それからアメリカにも協力を要請する。これはグローバルな問題だから。」

一方、パパンドレウ首相は「ギリシャの島々を売却してお金を捻出しろなんて、とんでもない意見だ。問題外だよ。そんなことはその場しのぎにしかならないし、もっと賢いやり方がある。」「最近のマスコミの報道でギリシャの人々の自尊心は傷ついた。でもそれはマスコミが書き立てたことであり、メルケル首相やドイツの国民とは無関係さ。」

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いずれにせよドイツが明示的な形でギリシャに支援を発表しなくて済んだのは、ギリシャにとっても、そしてドイツにとってもホッと胸を撫で下ろすラッキーな展開でした。

なぜなら今後も欧州各国のソブリン(国の借金)の借り換えはスケジュールがびっしり詰まっており、その意味では今から「消防車を出動」させていたのでは先が思いやられるからです。

ファイアー・パワー(=実弾)を温存出来て、なによりです。