ここ数年のモルガン・スタンレー(ティッカーMS)の凋落ぶりは目を覆わんばかりでした。
かつてはモルガン・スタンレーと言えば高飛車なウォール街の投資銀行の中でも「別格」の存在でした。でも今では「その他大勢」の中に括られる、地味な存在に成り下がっています。
何がモルガン・スタンレーの「のれん」を台無しにしたのか?
それは金融危機のずっと以前に、ディーン・ウィッターを買収した事に端を発します。
個人投資家向けブローカー部門、ディーン・ウィッターはモルガン社内では「下級市民」的な扱いを受けていたのですが、その連中が経営権の奪取を巡ってモルガンのインベストメント・バンカー達に戦いを挑んだのです。
モルガンのディール・メーカー達は権謀術数に長けた精鋭揃いですが、その「謀略パワー」が社内抗争に向けられ、ブロードウェイ1585番地(=モルガンの本社住所)が完全に焦土と化すまで誰もバトルをやめようとしなかったのです。
つまりモルガン・スタンレーは組織の内側から崩れて行ったのです。
かつてはモルガン・スタンレーと言えば高飛車なウォール街の投資銀行の中でも「別格」の存在でした。でも今では「その他大勢」の中に括られる、地味な存在に成り下がっています。
何がモルガン・スタンレーの「のれん」を台無しにしたのか?
それは金融危機のずっと以前に、ディーン・ウィッターを買収した事に端を発します。
個人投資家向けブローカー部門、ディーン・ウィッターはモルガン社内では「下級市民」的な扱いを受けていたのですが、その連中が経営権の奪取を巡ってモルガンのインベストメント・バンカー達に戦いを挑んだのです。
モルガンのディール・メーカー達は権謀術数に長けた精鋭揃いですが、その「謀略パワー」が社内抗争に向けられ、ブロードウェイ1585番地(=モルガンの本社住所)が完全に焦土と化すまで誰もバトルをやめようとしなかったのです。
つまりモルガン・スタンレーは組織の内側から崩れて行ったのです。
金融危機が襲った時には既に沈没寸前の状態だったので、外部環境の変化に対する抵抗力は殆ど残っていませんでした。
さて、そのモルガンですが九死に一生を得た後、トレーディング部門などでのリスクをバッサリと落としました。
また同様に死地を彷徨っていたシティグループからスミスバーニーの供出を受け、ジョイント・ベンチャーというカタチで個人投資家向けブローカー部門を統合しました。
結果としてこんにちのモルガン・スタンレーは伝統的な証券ブローカーのビジネスが収益の大半を稼いでいます。それに伝統的に強い引受部門やM&Aのアドバイスをする部門が乗っかるという、古風でわかりやすいビジネス・モデルになっています。(以下グラフは全てモルガン・スタンレーのIRサイトより)

先の第4四半期の決算では個人投資家向けブローカー部門の手数料ならびにフィーがしっかり稼いでいることが確認できました。

一方、債券部門、株式部門、M&Aなどは「それなり」にやっていますが、前期に比べれば落ち込んでいます。

ファンディングを見ると以前はCPなど短期の資金への依存がありました。

しかし最近はより安定的な資金源へのシフトが進んでいます。

結果としてモルスタは地味にコツコツ儲けるタイプの会社に変身したのです。
これはゆっくり傷を癒しモルガンのブランドを再興するには最善のアプローチだと思います。
さて、そのモルガンですが九死に一生を得た後、トレーディング部門などでのリスクをバッサリと落としました。
また同様に死地を彷徨っていたシティグループからスミスバーニーの供出を受け、ジョイント・ベンチャーというカタチで個人投資家向けブローカー部門を統合しました。
結果としてこんにちのモルガン・スタンレーは伝統的な証券ブローカーのビジネスが収益の大半を稼いでいます。それに伝統的に強い引受部門やM&Aのアドバイスをする部門が乗っかるという、古風でわかりやすいビジネス・モデルになっています。(以下グラフは全てモルガン・スタンレーのIRサイトより)

先の第4四半期の決算では個人投資家向けブローカー部門の手数料ならびにフィーがしっかり稼いでいることが確認できました。

一方、債券部門、株式部門、M&Aなどは「それなり」にやっていますが、前期に比べれば落ち込んでいます。

ファンディングを見ると以前はCPなど短期の資金への依存がありました。

しかし最近はより安定的な資金源へのシフトが進んでいます。

結果としてモルスタは地味にコツコツ儲けるタイプの会社に変身したのです。
これはゆっくり傷を癒しモルガンのブランドを再興するには最善のアプローチだと思います。







広瀬隆雄(Hirose Takao)
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