世界銀行、英国国際開発省などが中心となって遠大な鉄道敷設計画が立案されています。
「アフリカ連結作戦(Joining Up Africa)」と名付けられたこのプロジェクトはアフリカの貧弱な交通網を整備することで経済の活性化を図ろうというものです。

先日ロンドンで開催されたカンファレンスではそのなかでもとりわけ野心的なサハラ縦断鉄道の計画が披露されました。これはガーナの油田地帯を起点としトーゴ、ベナン、ナイジェリア、ニジェールそしてリビアのトリポリに抜けるというものです。

もちろん、ニジェールとリビアの間は広大なサハラ砂漠が横たわっています。
Joining Up Africa


アフリカの開発は最近、世界の注目を集めています。

その理由は:

1.豊富な資源があること
2.人件費が安い事
3.農業開発の潜在性に富んでいること

などによります。

その反面、開発に際しての障害もあります。

そのひとつがインフラストラクチャーが貧弱なことです。
アフリカの鉄道や道路は列強の植民地政策の名残で、いずれも海に向かって伸びており、隣の国同士、つまり横のつながりが重視されていませんでした。

「アフリカ連結作戦」はそのような成長の阻害要因を克服するためにデザインされたのです。

ただ現在の段階では計画は具体性に欠けています。

今後、この試みが中国などの単独国よる支援とどのように競合してゆくのか注目したいと思います。