【ヘッジ】
次にヘッジを説明します。

ヘッジとは売りつなぎ、つまりマーケットの下げにたいしてある程度損を防ぐ戦略のことを指します。

実はいまの段階では日本ではベア型のETFは余り出回っていないのでETFをヘッジに使うというやり方は日本人には未だなじみがうすいかもしれません。

しかしアメリカではETFをヘッジに使うのは昔からポピュラーでした。それは先物などのように限月が無いので管理がしやすいということも関係していたと思います。

たとえばナスダックのハイテク株中心の個別株ポートフォリオの場合、QQQQ(ナスダック指数ETF)を売ってヘッジするわけです。

しかし普通、個別株の方がQQQQより値動きが荒いので個別株のロングポジションに対して2倍くらいQQQQを売らないとヘッジにならない場合もあります。

レバレッジ型のETFがアメリカで登場した背景にはそのような事情があります。


さらにレバレッジ型で、なおかつベア型のETFというのも考案されました。

その背景には次のような事情があります。

アメリカのサラリーマンは企業年金の代わりに401(k)を積み立て、それに会社がマッチ(個人が貯金すると決めた金額と同額を年金の代わりとして支給)するということが一般的です。その401(k)口座を退職後にIRAに切り換えるというケースが多いのです。

このような場合、それらの口座は信用取引口座ではありません。キャッシュ(現物)口座なのです。

するとキャッシュ口座ではヘッジのための空売りが出来ませんからベア型のETFを購入することでヘッジするということをするわけです。

なおレバレッジ型ETFはマーケットが大きく動いている時はだんだんインデックスをトレースしにくくなります。

これはETFの設計の問題というよりもレバレッジ取引(信用取引などの古典的なものも含む)の宿命です。