若し読者の中に「俺はバリュー投資派で、かつ長期投資派だ」という確固たる信念を持っている人が居るなら、アメリカの通信セクターへの投資を検討することをお勧めします。
アメリカの通信セクターは昔は重要な産業分野のひとつでした。ソロモン・ブラザーズのジャック・グラブマンのような花形アナリストを輩出したセクターでもあります。
でも今では通信のセクターがS&P500に占める割合は凄く小さくなってしまいました。
下はビスポークの資料ですが、いちばん上の紫色が通信セクターです。

アメリカの通信セクターは昔は重要な産業分野のひとつでした。ソロモン・ブラザーズのジャック・グラブマンのような花形アナリストを輩出したセクターでもあります。
でも今では通信のセクターがS&P500に占める割合は凄く小さくなってしまいました。
下はビスポークの資料ですが、いちばん上の紫色が通信セクターです。

それぞれのセクターが占める割合を数字で示すと、こうなります。

通信セクターがここまで駄目だった理由は2つあります:
1.ドットコム・バブルが弾け、同業界に固有の過剰投資体質が暴露された
2.規制業界から自由競争へと移行し過当競争が明らかになった
その結果、通信はアメリカ株の中でも一番駄目なセクターになってしまいました。次のグラフは各セクターのパフォーマンスを2つの測定期間でプロットしたものですが、今回の戻り局面でも通信がドン尻になっていることがわかります。

ドットコム・バブルが弾けて、通信会社の資金調達ニーズが無くなったので、ウォール街もこのセクターは顧みず、アナリストをどんどん減らしました。
例えば僕が昔働いていた投資銀行の通信のアナリストはジャック・グラブマンの「いちの子分」だったトム・リーというアナリストなのですが、彼は機を見るに敏な奴なので、サッサと通信のアナリストを辞め、ストラテジストへと華麗な転身をしました。
下の表はアメリカ株の各セクターがどのくらい良くアナリストからフォローされているかを示したものですが、通信のカバレッジが一番悪いことがわかります。

つまり通信セクターはClassicな「忘れられたセクター」に成り下がってしまったのです。
それでは通信に未来は無いのでしょうか?
僕はそうは思いません。
いや、今、アメリカで一番鋭い洗練された投資家は通信セクターを買い始めています。
僕は北カリフォルニアの、マリン郡とソノマ郡の境あたりに住んでいますが、ソノマ郡のぺタルマという町は昔からアドバンスト・ファイバー(AFCI)などの企業が興った町であり、テレコム・サービスのメッカのひとつです。
だから地元の投資家には通信の技術に明るい億万長者も多いのですけど、彼らは今、ワクワクするようなエキサイトメントを感じています。
なぜなら先日のシスコのプレゼンテーションやカリックスのIPOロードショウからも分かる通り、ビデオのデマンドは爆発的に増えており、ネットワークへの負荷は激増しているからです。
もちろん通信会社としては:
1.その需要増を売上高の増加に結び付けられない
2.その一方で設備投資の必要は「待ったなし」になっている
というダブルパンチを食らっています。
しかし設備投資のプレッシャーはカリックスやシエナなどの技術革新力のある企業がオールIPのイーサネットのソリューションを出してきているので、負担金額は少なくて済むと思われます。
また課金機会に関しては若者のテレビ離れが進むとメディア間での課金シェアの勢力図が激変する可能性も無いとは言えないのです。
すでにAT&Tの限界(=iPhoneがつながらない)がアップルの限界になっていることからもわかる通り、長年、干されてきた通信業界に新たな先行投資資金を入れないことには今をときめくアップルやグーグルもイノベーションで「頭打ち」になる時代が既に来ているのです。

通信セクターがここまで駄目だった理由は2つあります:
1.ドットコム・バブルが弾け、同業界に固有の過剰投資体質が暴露された
2.規制業界から自由競争へと移行し過当競争が明らかになった
その結果、通信はアメリカ株の中でも一番駄目なセクターになってしまいました。次のグラフは各セクターのパフォーマンスを2つの測定期間でプロットしたものですが、今回の戻り局面でも通信がドン尻になっていることがわかります。

ドットコム・バブルが弾けて、通信会社の資金調達ニーズが無くなったので、ウォール街もこのセクターは顧みず、アナリストをどんどん減らしました。
例えば僕が昔働いていた投資銀行の通信のアナリストはジャック・グラブマンの「いちの子分」だったトム・リーというアナリストなのですが、彼は機を見るに敏な奴なので、サッサと通信のアナリストを辞め、ストラテジストへと華麗な転身をしました。
下の表はアメリカ株の各セクターがどのくらい良くアナリストからフォローされているかを示したものですが、通信のカバレッジが一番悪いことがわかります。

つまり通信セクターはClassicな「忘れられたセクター」に成り下がってしまったのです。
それでは通信に未来は無いのでしょうか?
僕はそうは思いません。
いや、今、アメリカで一番鋭い洗練された投資家は通信セクターを買い始めています。
僕は北カリフォルニアの、マリン郡とソノマ郡の境あたりに住んでいますが、ソノマ郡のぺタルマという町は昔からアドバンスト・ファイバー(AFCI)などの企業が興った町であり、テレコム・サービスのメッカのひとつです。
だから地元の投資家には通信の技術に明るい億万長者も多いのですけど、彼らは今、ワクワクするようなエキサイトメントを感じています。
なぜなら先日のシスコのプレゼンテーションやカリックスのIPOロードショウからも分かる通り、ビデオのデマンドは爆発的に増えており、ネットワークへの負荷は激増しているからです。
もちろん通信会社としては:
1.その需要増を売上高の増加に結び付けられない
2.その一方で設備投資の必要は「待ったなし」になっている
というダブルパンチを食らっています。
しかし設備投資のプレッシャーはカリックスやシエナなどの技術革新力のある企業がオールIPのイーサネットのソリューションを出してきているので、負担金額は少なくて済むと思われます。
また課金機会に関しては若者のテレビ離れが進むとメディア間での課金シェアの勢力図が激変する可能性も無いとは言えないのです。
すでにAT&Tの限界(=iPhoneがつながらない)がアップルの限界になっていることからもわかる通り、長年、干されてきた通信業界に新たな先行投資資金を入れないことには今をときめくアップルやグーグルもイノベーションで「頭打ち」になる時代が既に来ているのです。







広瀬隆雄(Hirose Takao)
ツイッターノミクス TwitterNomics
FX投資家のための賢い税金の本