グーグルが投資家や広告主に対してスマートフォン向けに広告を出稿することの意味について教育するウェブキャストを実施しました。

先ずスマートフォンの登場が携帯電話によるデータ使用を飛躍的に増やしていることが指摘されました。

この成功の背景には2つの大事な条件が揃う必要がありました。

まず電話会社が消費者にとってわかりやすいデータ利用料金プランを示すことが必要です。

下のグラフの例ではメトロPCS(緑色)が明瞭なデータ料金プランを示したことでユーザーの利用を増やしたことが示されています。
Google_mobile_teach_in

(出典:グーグルIRサイト、以下全て同様)
もうひとつの条件はウェブ・キット・ベースのブラウザーの登場です。
ウェブ・キット・ブラウザーというのはオープン・ソース・ベースのブラウザーであり、早い話が消費者にとって「ちゃんと見やすく、使いやすい」ブラウザーという意味です。

さて、機種別の利用頻度からみたマーケットシェアのデータを見るとかならずしも出荷台数が一番多い機種のデータ消費が一番多いとは限らないことが下のグラフからわかります。
利用頻度からみたマーケット・シェア



iPhoneがダントツで1位になっているのは

ウェブ・キット・ブラウザー + わかりやすいデータ・プラン

というコンビネーションを実現したからです。

こうして今日では電話会社はデータ収入を伸ばすことに成功しており、グーグルの場合、2年間でモバイル・サーチは5倍になりました。

グーグルは以前WAP広告をプッシュしていましたが、これはその目的のためにカスタマイズする必要がありました。しかし今はデスクトップ広告の在庫をスマーフォフォンにプッシュできます。

でもデスクトップのサービスをそのままスマートフォンに移植するやり方は正しくないとグーグルは考えています。なぜならスマートフォンにはユーザーの位置を知る機能がついているし、カメラが内蔵されているからです。

これらの機能を組み合わせるといろいろなことが可能になります。

たとえばガイジンが日本に観光旅行に行き、厳島神社の前にきて、その情報を知りたいと思ったら、グーグル・ゴーグルのアプリを使ってスナップ写真を取ることで厳島神社の名前やその詳細を知る事ができます。
宮島

これを広告に応用すると、ロケーション情報をユーザーの合意を得て利用することで、レストランの位置など、自分の近くにあるものがすぐ検索できるようになります。

その場合、自分の近くにいま自分が探している商品を売っているお店があるかどうかがわかるのみでなく、在庫の有無や近所の競合店との価格の比較ができるようになるのです。
カメラ

スマートフォンをナビゲーションに使うアプリの場合、従来の車載型ナビ製品との違いは、グーグルのアプリは常にネットとつながっている事を利用して、途中にあるレストランなどを随時示せる点にあります。

さらにどこで角を曲がるかをストリート・ビユーで写真を示すことで誘導できるのです。

さて、こうなると広告主もスマートフォン向けの広告戦略を考えなければいけないくなります。

しかしスマートフォンには無数の機種が出回っており、市場はフラグメント化されています。

グーグルは広告主の手間を一切省くためにAdWordsのチェックボックスで「iPhone向けに広告を最適化しますか?」という質問事項に「OK」とチェックするだけで、後はグーグルが自動的に全てをコンフィギュアする方式を取ります。