右を向いても左を見ても、できない生徒ばかり。これでは落第生が続出、、、
欧州中央銀行はこの現実に直面し、仕方なく今年末から適用する予定だった「合格ライン」を引き下げると発表しました。

ギリシャ、ポルトガル、スペインなどの格付けが脅かされていることは皆さんもご存知だと思います。これまで欧州中央銀行は資金を貸し付けるにあたって「今年の年末から融資の担保として持ち込まれる国債はA-か、それ以上の高い格付けを保持するものに限る」としてきました。


しかしこれでは格付け基準をクリアできない国が続出します。それらの国の国債はますます投資家から人気がなくなってしまいます。その結果、欧州のソブリン危機を一層ひどくなる危険があると判断したトリシェ総裁は今回、合格基準を一挙にトリプルB-に引き下げたのです。

これでギリシャのケースだとフィッチならびにS&Pからあと3段階格下げを喰らってもOKになったのです。

目先の混乱を避ける意味では今回の措置は効果的だと思います。実際、今日の欧州市場はおおむねこれを好感しています。

でも欧州中央銀行が長年堅持してきた財政規律の維持という価値観は今回のお目こぼしで大きく後退したと言わざるを得ません。

ECBよ、お前もか。