20%を超える失業率に苦しむスペインですが、今日はアメリカの投資家にも同国の抱える問題を実感させるニュースが出ました。

去年倒産したエア・コメットの元スチュワーデス達が9カ月分にものぼる給与の未払いに抗議してヌード・カレンダーを作成し、それをネット上で販売したというのです。

けさ、僕のところにもさっそくヘッジファンド仲間から電話が来ました。

マーティー:「たいへんだ、エア・コメットって、おまえ知っているか?」


僕:「はあ?」

マーティー:「お前、あっちの方へツテがあるんじゃないのか?カレンダーがネットで売られている。手に入れなきゃ!ところでどうだい、このスペインって国は。やっていることが出鱈目だな。」

エア・コメットはスペイン第2位の航空会社でキューバ、コロンビア、アルゼンチン、ペルーなどの南米路線に力を入れていました。

しかし去年のクリスマスの直前に倒産し、多くの乗客を空港に足止めしました。

親会社のグルーポ・マルサンズは一時、エアバスA380スーパージャンボを4機も予約するなど、大胆な事業拡張を計画していました。

しかし2009年の2月にIATAのクリアリング(決済)残高を支払えなかったことから経営不振が発覚しました。下はその公告文書です。

IATA


そしてこれが問題のカレンダー。
air-comet-noviembre-2010

マーティー:「しかし、エア・コメットのスチュワーデスは皆美女すぎる。惜しい航空会社を失ったものだ。」