ゲストブロガー:renny
投資家に真摯に向き合う、投信会社・投資信託を熱苦しく応援する個人投資家。インデックス運用をコアに据えて長期投資を実践中。"@renny_29"。

rennyrennyの備忘録」というサイトで、投資信託への長期分散投資で資産形成を目指し投資運用の情報などを発信。Financial Freedomを手に入れる日を楽しみに投資を行っている。

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元記事 公開日時:2010年4月23日 7:32


こちらのイベントの現場に行ってきました。
会場の様子がUSTREAMで生中継、twitterと連動してパネルディスカッションが進行する、という趣向でした。

非常に素晴らしい試みだったと思います。

モーニングスター・朝倉智也さん、内藤忍さん、竹川美奈子さんによるパネルディスカッションはもちろん興味深くお聞きしたのですが、これまでモーニングスター自身のことをあまり詳しく知らなかったので、第1部の決算説明会も大変興味深いものでした。

日本の家計の金融資産は1,439兆円。このうち、3.5%が投資信託(61兆円)。方や米国は4,155兆円のうち、投信12.5%、確定拠出年金の投信分が12.5%と、1,000兆円を超えている。

→ 日本の投信は成長する大きなポテンシャルがある。

投信の残高のうち、国内資産へのアロケーション。2000年3月に67.6%だったのが、2010年3月は15.6%。
 
→ 海外資産への配分が高まっている。このため、情報提供のニーズは益々高まる。

年金の問題。確定給付年金はドンドン減少、確定拠出年金への移行がさらに進む。

→ 従業員教育・投資家教育のニーズも高まる。

日本の投信は成長分野。そこで求められるのが教育、啓蒙、アドバイス。
それを担うのがモーニングスター・・・
という流れで、朝倉さんがご説明されました。

モーニングスターの経営理念。
それは

『投資家主権の確立』


投資家と、商品のサプライヤーとの間には大きな情報の非対称性がある。これを克服するために豊富で偏りの無い情報を提供する。それが「投資家主権の確立」に繋がる、というわけです。今回のイベントもこうした経営理念を具現化しようとする実践の一つとして捉えることができると思います。ですから、こうした試みをぜひ継続していただきたい、そう強く感じました。

第2部のパネルディスカッションで注目していたのは、ボクが事前にtwitterでツイートした質問が採用されるか、でした。見事採用されました(2回もツイートしちゃったから?)。
その質問は

「投資会社のCSRって何でしょう?」 

というもの。CSR=Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任 です。
内藤忍さんは「投信を通じて自分の意思を反映させた投資行動が可能になる。したがって、様々な商品へのアクセスを提供すること」を最初に挙げられました。ボクもこの点は非常に重要だと思います。

好き嫌いでいえば、「毎月分配」型投信も、テーマ型投信も個人的には大ッ嫌いです。が、存在そのものは否定しません。むしろ、多様性があった方が良いと思いますし。ボクが大ッ嫌いな理由は、その販売手法にあります。(かといって、投信会社に責めが無いとも思えませんが)
昨日のパネリスト、竹川美奈子さんのエントリです。


この他に、投資家に対する説明、情報開示の姿勢、コミュニケーションの重要性が指摘されました。

ところで、ボクのツイートに対して、twitter上で投信会社の社長自らが「投信会社のCSR」についてご意見を下さったのでご紹介しておきます。
鎌倉投信の鎌田さんです。

投信会社のCSRは、受託者責任を全うすること。全ての判断が受益者の利益に根差したものでなくてはなりま
せん。投信会社の商品は「信頼」です。

http://twitter.com/yui2101/status/12620706550


ボクが「投信会社のCSR」として重要ではないか、と考える点を一つ。
鎌倉投信のブログのエントリです。


このエントリで感じたのは、金融には非常に大きなポジティブな機能があるはず、ということです。特に、日本の個人の金融資産の大きな規模を少しシフトするだけで、その機能を大いに生かせるのではないか、と想像しています。こうした金融の持つポジティブな可能性を、もっと多くの人たちに知ってもらうことこそ「投信会社のCSR」ではないか、とボクは思います。「金融」や「ファンド」という言葉にはネガティブなイメージがまだまだ深く根を張っていると思います。しかし、そのイメージを作り出したのは、「金融」や「ファンド」を操っていた人たちであって、それらの機能そのものではない、と思います。ですから、「金融の機能を使うことでこんなことができるかもしれない」ということを声高に叫ぶ、そんな投信会社がドンドンと登場することを期待したいものです。

今回のイベントのまとめを早速m@さんがエントリされています。


繰り返しになりますが、今回の試みは素晴らしかったです。
ぜひ継続していただきたいものです、「投資家主権の確立」を目指して。