「われわれは顧客を最優先する」

これはゴールドマンのモットーです。
今日、ウォール・ストリート・ジャーナルを読んで合点するところがありました。

(なるほど、ゴールドマンの言う顧客優先とはこういうことなのか。確かにこういう情報を呉れるのなら、嬉しいよね。)

その情報とは2008年にリーマン・ショックの後でアメリカの証券株が急落した際にウォーレン・バフェットがゴールドマンの優先株を50億ドル引き受け、救済に乗り出したディールを指します。

このディールがおおやけにされる前に、こともあろうにゴールドマンの重役であるラジャト・グプタが、今、別件のインサーダー容疑で調べられている巨艦ヘッジファンド、ギャレオンの創設者、ラジ・ラジャラトナンにこっそりこのディールが起こることを耳打ちしたのだそうです。



もちろん、今は「容疑がかけられている」段階ですから、早まった結論を出すわけには行きません。ラジャト・グプタは無実かも知れません。

でもウォール・ストリート・ジャーナルの記事にある通り、9月18日の立ち合いではザラバ前日引値より40%近くもゴールドマンの株は暴落していたのに、不思議と株価はスルスル騰がり始め、結局、バフェットのディールが9月15日発表された時点では株価は18日のザラバ安値$86から、何と$125まで爆騰したというではありませんか。

誰かが事前にバフェットからの救済を漏らさないかぎり、こんな展開はアリエナイとおもうのです!

しかもゴールドマンはこのバフェットからの資本注入にタイミングを合わせてコンカレント・オファーリング(同時進行公募)で一般投資家から100億ドルもの資本を調達しています。

もちろんインサイダー取引は違法だけど、それ以上に許せないのは公募の直前に良いニュースをリークして、自社の株価を吊り上げ、有利な値段で値決めすることです。これはおよそ証券会社の使う誤魔化しの中でも最も下劣で幼稚なやり方です。

まあ、ゴールドマンがギャレオンという顧客をたいせつに扱っていることだけはよくわかったけど。