
スプレッドトラムは携帯電話向け半導体の中でもベースバンド(基底帯域)プロセッサーのデザイン会社です。ベースバンドは価格競争が激しいし、デザインが採用されるか否かで業績が激しく変化する、むずかしいビジネスです。
従ってこの株は「上級者向け」ということになります。
でも読者の中で中国のスマートフォン市場の将来性に強気な人が居るならば、スプレッドトラムはマークすべき企業だと思います。
スプレッドトラムはメディアテックやSTマイクロシステムズなどからの競争に勝てず、去年まで業績が低迷していました。
しかしここ二回の四半期決算ではコスト削減、古い在庫の処分、新製品の導入などでターン・アラウンドしてきています。
2009年第4四半期では売上ガイダンス3700万ドル~4000万ドルに対して4230万ドル(去年同期比+300%)を記録しました。2010年第1四半期の売上高ガイダンスは4000万ドル~4300万ドルです。
グロスマージンは前期の39%から42.2%へと改善しています。
また平均販売単価(ASP)も+24%でした。