今後のシナリオですが、僕は大きく分けて2つの大きなシナリオに分類できると思っています。

ひとつは救済が実を結ぶというシナリオ。
もうひとつはギリシャなどの問題国がEUを脱退し、デフォルトするというシナリオです。
ギリシャを救うことで市場の不安が収まらなければ、ポルトガルやスペインも同様の救済を必要とします。
その場合、ドイツが負担できる負債には限りがあります。全部を今の負担比率でドイツが背負い込むわけにはいきません。

ひとつは救済が実を結ぶというシナリオ。
もうひとつはギリシャなどの問題国がEUを脱退し、デフォルトするというシナリオです。
ギリシャを救うことで市場の不安が収まらなければ、ポルトガルやスペインも同様の救済を必要とします。
その場合、ドイツが負担できる負債には限りがあります。全部を今の負担比率でドイツが背負い込むわけにはいきません。
すでにドイツが救済のために国債を出す必要性が高まれば、それがドイツの格付けに悪影響を与えかねないという議論すら聞かれ始めています。
案外可能性が高いのはギリシャがデフォルトするというシナリオかも知れません。
これがおきると市場は大混乱します。
なぜならこの可能性は織り込まれていないからです。
欧州の国債の相互保有状況は次のグラフのようになっています。

これは危機の飛び火(コンテージョン)のリスクが現実として存在することのひとつの証です。
また欧州の銀行セクター全体にショックが走る可能性もあります。
デフォルトするとギリシャはEUを去らなければいけなくなると思います。それは単にSGP(安定成長協約)の規定に沿えなかったという、約束上の問題だけではなく、ユーロを使う限り、輸出競争力のアジャストメントができないからです。
案外可能性が高いのはギリシャがデフォルトするというシナリオかも知れません。
これがおきると市場は大混乱します。
なぜならこの可能性は織り込まれていないからです。
欧州の国債の相互保有状況は次のグラフのようになっています。

これは危機の飛び火(コンテージョン)のリスクが現実として存在することのひとつの証です。
また欧州の銀行セクター全体にショックが走る可能性もあります。
デフォルトするとギリシャはEUを去らなければいけなくなると思います。それは単にSGP(安定成長協約)の規定に沿えなかったという、約束上の問題だけではなく、ユーロを使う限り、輸出競争力のアジャストメントができないからです。