通貨ユーロが誕生するまでの足取りをカンタンに振り返ると:

1950年 欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)
1958年 欧州経済共同体(EEC)
1968年 カスタムズ・ユニオン(関税撤廃)
1979年 EMS(ヨーロピアン・マネタリー・システム)
1993年 コモン・マーケット(非関税障壁の撤廃)
1993年 マーストリヒト条約
1999年 マネタリー・ユニオン(通貨統合)
2003年 共通貨幣・紙幣の導入

となります。

そして1999年に安定成長協約(SGP)が結ばれ、EUに参加しようとする国は財政赤字その他の基準でEUの定める範囲内に収めなければいけないという約束をしますが、これは2005年には緩和され、現在ではかなり形骸化しています。

ところでマネタリー・ユニオン(通貨統合)が導入された1999年以来の欧州の経済パフォーマンスを見るとこんにちまでの通算のGDP成長率は米国が年率3.1%、欧州が1.8%とかなり大きく差が付いています。

この成長の鈍化が今回のギリシャ危機でも「そもそも欧州全体の根底に流れる問題」として影を落としているのです。

それではなぜ欧州のGDP成長率は低いのでしょうか?

そのひとつの理由は生産性の向上のペースが鈍いことによります。
どう乗り切る?ユーロ存亡の危機4



また労働市場の柔軟性に欠ける点も問題です。

また資本市場の機動力がアメリカほど無い(もっとも最近はチョッと改善していますが)点も指摘出来ます。

さらに政府や企業の研究開発に費やす予算が少ない事、税金が高すぎる事、人口動態が逆風になっていることも関係しているでしょう。