昨夜のニューヨーク市場は強烈なボラティリティに翻弄されました。

普通、「MarketHack」では場況解説的な記事は書きませんが、昨日は特別な日だったので、僕の印象を書きます。

【あきらめ】
これまでアメリカの機関投資家はギリシャ問題に対する欧州中央銀行(ECB)や欧州連合(EU)の危機対応に対して「まあ何か打ち出してくるだろう」という甘い期待を持っていました。

しかし今日は(こいつら本当にノー・アイデアなんだな)という認識がずしんと感じられました。

有効な解決策が無いということは救済をするだけでなく、現在、ギリシャ債を持っている投資家は或る程度のヘアカット(=つまり国債の額面の金額を100%取り戻す事はできないこと)を受け入れる必要が出たということを意味します。

これを受けてニューヨークで取引されている欧州の銀行株ADRはかなりこっぴどく売り叩かれていました。加えてLIBORが上昇しているということは若しヘアカットが必要になったとき、欧州の銀行同士が疑心暗鬼になり、お互いに短期の資金を融通したくないと考え始めていることを示唆しています。

いま欧州の主要株価指数と米国のそれを比べた場合、欧州の株価指数はひと足先に崩れていました。例えば英国FTSE100指数はかなり前から崩れています。
FTSE


次にドイツのDAXですが、これは比較的最後まで頑張っていました。でもここへきて崩れています。
ダックス

いまアメリカに目を転じると株価が壊れ始めたのはここ数日のことです。
ダウ

このことからも今日のアメリカの下げは欧州へのキャッチアップという風に取ることも出来ます。

最後にVIX(恐怖)指数ですが今日は急騰しています。このことからも市場参加者のセンチメントは一応、悲観の極点に達したと考えてもよいと思います。
VIX