ナスダックとNYSEが昨夜大荒れになった株式取引のうち午後2時40分から3時までの間に約定した一部のトレードをキャンセルすると発表しました。
「マル!」というのは証券界の言葉でキャンセルという意味です。
この決断は正しいし、そうあるべきです。
なぜか?
それは昨夜のニューヨーク市場の大荒れの原因が何であれ(誤発注という情報が多いですけど、僕が見ていた限りではそういう気配はなかったです)実態に即さない異常な株価が付いてしまったら、それは取り消すというのがアメリカの考え方だからです。
約定を取り消すか、取り消さないか?という議論を聞くと、日本で何年か前に起こった誤発注事件が思い出されます。
「マル!」というのは証券界の言葉でキャンセルという意味です。
この決断は正しいし、そうあるべきです。
なぜか?
それは昨夜のニューヨーク市場の大荒れの原因が何であれ(誤発注という情報が多いですけど、僕が見ていた限りではそういう気配はなかったです)実態に即さない異常な株価が付いてしまったら、それは取り消すというのがアメリカの考え方だからです。
約定を取り消すか、取り消さないか?という議論を聞くと、日本で何年か前に起こった誤発注事件が思い出されます。
日本の取引所はこの事件が起こった直後から「成立してしまった取引はそれがたとえ凡ミスが原因であっても反故にするわけには行かない」という姿勢を強く出しました。
これはアメリカの証券界の考え方とはすごく違います。
アメリカでは投資家が市場を信頼できるか?という視点で常に物事を考えます。つまり「秩序ある市場の擁護(maintaining an orderly market)」です。その原則に立脚する限り、トレードのキャンセルは恣意的ではないし、正当化できるのです。
つまり売買がいびつな値段で成立してしまった場合、成立したという事実に拘るのではなく、「こんな出鱈目なトレード結果は、誰もが求めなかったものだ」というフェアネスの精神の方が尊いという考え方です。
今日のナスダックとNYSEの判断に僕はアメリカの資本市場の強靭さを知る思いがしました。
これはアメリカの証券界の考え方とはすごく違います。
アメリカでは投資家が市場を信頼できるか?という視点で常に物事を考えます。つまり「秩序ある市場の擁護(maintaining an orderly market)」です。その原則に立脚する限り、トレードのキャンセルは恣意的ではないし、正当化できるのです。
つまり売買がいびつな値段で成立してしまった場合、成立したという事実に拘るのではなく、「こんな出鱈目なトレード結果は、誰もが求めなかったものだ」というフェアネスの精神の方が尊いという考え方です。
今日のナスダックとNYSEの判断に僕はアメリカの資本市場の強靭さを知る思いがしました。