上は今撮影に入っている映画、「ウォール・ストリート マネー・ネバー・スリープス」の予告編です。

今回の金融危機で僕の予想が完全に外れたことがひとつあります。

それはヘッジファンド業界は死ななかったということです。

リーマン・ショックで一部のヘッジファンドの運用成績がボロボロになったこと、ヘッジファンドの資産を保護預かりしているプライムブローカーが深刻な資金繰りの危機に直面したことから、預けてある券面や資金の引き揚げが起こり、それが「ヘッジファンドはいざというときに解約するのがとてもむずかしい」という事実を最終投資家に知らしめた事などから、俗に業界で言われる「ワン&トウェンティ(1&20)」、つまり年間運用報酬として運用資産の1%の運用フィーを徴収する上に、キャピタルゲインに関してはその20%を成功報酬としてヘッジファンドの経営者が取るという昔からの商慣習が崩れてしまうのではないか?と思ったわけです。

でも実際には「ワン&トウェンティ」の掟は崩れていないし、ヘッジファンドの寡占化は進んでいます。


ゴールドマン・サックスなどの投資銀行が「市中引き回しの刑」で公聴会で晒し物にされている一方でヘッジファンドは誰からも後ろ指さされることなくわが世の春を謳歌しているのです。

ジム・チェイノス、ジョン・ポールセン、「とっちゃん坊や」など、新しいジェネレーションのヘッジファンド・マネージャーに至っては「セレブ化」している観さえあります。

映画「ウォール・ストリート2」は主にヘッジファンドの世界を描いたものですが、この映画が封切られればまたぞろヘッジファンド業界を目指す若者が増えそうです。

「それは脅迫のつもりですか?」
「当たり前だろ。」