先週5月6日にニューヨーク市場がザラバ9%以上も急落を演じたとき、いろいろな噂が飛び交いました。

「シカゴのe-miniのトレーダーがmillionとbillionのボタンを押し間違えた」

とか

「シティのプログラム・トレーディングが原因だ」

などです。

TwitterではFat finger(不器用な指)など、面白がるコメントが続出しましたけど、僕は(違うな、それは)と一瞬にしてわかりました。ただ別に真相を知っているわけではないので、この件については「そうではないと思う」と書くにとどめてきました。

今日、その真犯人がわかりました。


それはカンザス州オーバーランド・パーク市にあるワデル&リードという老舗の投信投資顧問会社です。

同社は運用会社であるとともにフィナンシャル・アドバイザーも抱えており、株式ブローカレージ業務や保険販売などもやっています。

その運用方針は流行に流されず、モメンタムを追わず、地道な調査に基づいた集中投資を標榜しています。

僕が投資銀行に勤めていた頃のワデル&リードのイメージとしては、「オールド・ファッション(古風)な会社」というものでした。

ワデル&リードは急落しそうになっているマーケットの地合を見て、87年の大暴落の原因になったポートフォリオ・インシュアランスの発想と同じノリで先物を売ったようです。

この意外に単純な行動が「バタフライ効果」でカオスを引き起こしたというわけ。