【グロース投資の定義】
グロース投資を定義します。

グロース投資とは、その企業が市場平均に比べてより高い収益成長の見込める場合、株価収益率、つまりPERや株価純資産倍率、つまりPBRなどの水準を気にせずに投資する方法のことを指します。

グロース・ファンドの先駆けはフィデリティーが1958年に設定したアグレッシブ・グロース・ファンドで、当時のファンドマネージャーはジェラルド・サイという人でした。かれの成功を見ていろいろなファンドが登場しました。フレッド・アルジャー、フレッド・メイツ、フレッド・カーといったファンドマネージャーたちが続々とグロース・ファンドを出したのです。


当然、ブームには終わりが来るので、ゴーゴーファンド・ブームも終焉しました。でもグロース投資の伝統はフィデリティーのピーター・リンチなどに受け継がれてこんにちでも残っています。

今株式投資の際、一般に投資家はここに掲げてあるような点について考慮すると思うのですが、グロース投資の投資家は株価のモメンタムや業績の成長率にとりわけ注意を払います。また、マーケット自体が強気相場か?あるいは弱気相場か?という点にも比較的敏感です。その反面、バリュエーションに関しては殆ど注意を払いません。

グロース対バリュー3

このアプローチの長所は株を買った直後から利が乗り始めるケースが多いという点です。また順張りで、しかも目をつける点が比較的明解なので初心者にも実践しやすいです。さらに相場環境そのものが良い時、グロース株はベータ値が高いので市場平均よりさらに大きなリターンが期待できると考える人も居ます。
グロース対バリュー4

一方、その問題点としてはチャートが崩れた時、あるいは決算発表で悪い数字が出ているのに、なんだかんだと希望的なシナリオを描いて見切りをつけられない人が居るという点です。またバリュエーションが高くても目をつぶって買いにゆくことから、バブルの天井を掴むリスクがあります。さらに泡沫的企業や短命な商品、アイデアに依存する危ない会社の株を買ってしまうリスクがあります。それからベア・マーケットになったときは市場平均よりもっと遥かに大きな痛手を蒙ります。なぜならベータ値が高いからです。

グロース投資の投資尺度をもう一度整理します。まずEPS成長率、これが大事です。売上高成長率にも注目する投資家も居ます。それから市場全体に比べてその株価や業績の推移が優っているか?という比較感、それをレラティブ・ストレンクスと言いますが、これにこだわります。さらに決算を発表するたびにポジティブなサプライズがでないといけないです。なぜなら、上方修正、上方修正の繰り返しこそがモメンタムを生むからです。

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