このところ発表される世界の景気指標を見るとあることに気がつきます。
それはネガティブ・サプライズ(=悪いニュース)は圧倒的にアメリカ発が多いということです。

雇用や住宅の面での統計が余りに悪いので多くの投資家はマーケットに匙を投げています。
アメリカの株式型投信の資金がスウィッチ・アウトしていることもあり、また7月第2週からは不安いっぱいの決算発表シーズンに突入するということもあり、腰の入った資金が動けるような環境ではありません。

あ、そうそう。7月5日は米国の独立記念日(4日)の振り替え休日なので月曜日はマーケットが無く、3連休になるということも動きにくい理由のひとつです。

独立記念日には全米の各地で花火大会があります。またカウンティー・フェア(日本の夏祭りのようなもの)が開催され、観覧車や露店が出て皆、ホットドッグを食べながら野外コンサートを聞くというのが儀式となっています。

僕の町でもささやかなカウンティー・フェアがあるのですが、そのコンサートのラインナップとかは、例年、結構、馬鹿に出来ません。例えば今年はウエイラーズ(当然、ボブ・マーリーは居ないけど)、ロスロボス、シャナナ、ニッティ・グリティ・ダート・バンド、モーテルズ、ベルリン、、、というような出演リストになっています。(高速道路からカウンティー・フェアの出演者のビルボードを見て、そういう往年のバンドの名前が続々町内の夏祭りに出ることを知るときほど、自分の歳を感じるときはありません。)

さて、話が脱線しかかっていますが、そんなわけで一年のうちで今は皆、気合を入れて投資を考える時期ではないのです。ウォール・ストリート・ジャーナルのニュース・ハイライト・ビデオ、『ニュースハブ』を観てもケリー・エヴァンスはデッドクロス(50日移動平均線が200日移動平均線を下に切ること)の話ばかりしています。材料難の中、チャート談義でお茶を濁しているというわけ。

折角罫線の話が出たので、チャートを少し見ておこうと思います。

先ずアメリカの株価指標ですがダウ工業株価平均指数は6月のザラバ安値、9757を割り込み、奈落の底へ転落するような「ヒヤッとする」感覚が瞬間出ましたけど、今日のところは下髭を引いて踏みとどまったようにも見えます。所謂、ハンマー(トンカチ)です。
INDU

米国の小形株の株価指数であるラッセル2000指数はチャート的にはハッキリとした下降チャンネルを形成しており、弱いチャートであると言えます。ただボックスの下限で下髭を出した時は毎回確実にリバウンドが見られており、7月1日の相場でもそのパターンが出ました。ボックス内でのリバージョン(中央点に戻る事)を取りに行くタイプのトレードが好きな人はひとつのエントリー・ポイントと判断する局面でしょうね。
RUT


或る程度同じ事はS&P500指数にも言えます。ラッセル2000指数ほど周期性は綺麗ではないけれど、同様の着眼点からワンポイントの戻りを狙うトレードを仕掛ける人は居ると思います。
SPX

今日は発表された経済統計も悪い数字が多く、普通ならもっと痛い目に遭わされていても良い筈なのですが、案外、虐めには迫力がありませんでした。VIXも上髭をつけています。
VIX

もうひとつ大事なFEAR TRADES(フィア・トレード=怯えた投資家が逃げ込む先)であるゴールドが特にこれといった材料もなく大きな陰線を引いたのが印象に残りました。
GOLD

欧州市場はチャート・パターンという観点では米国より底堅い国が散見されます。ドイツのDAX指数などはその典型です。
DAX

この中にあっていちはやくズルッとサポートを割り込んだ情けない指数が英国FTSE100指数です。
FTSE