リアルディー

3D(立体映像フォーマット)のインテレクチュアル・プロパティー(知的所有権)を保持しているリアルディー(Real D)がIPOロードショウをキックオフしました。

同社は『アバター』、『トイストーリー3』、『アリス・イン・ワンダーランド』などの3D映画で使用された3D技術を映画会社や映画館に供給しているライセンサーです。

同社の技術は劇場映画のみでなく、家電やゲームにも使用されており、一例として東芝はリアルディーの3D技術をもとに液晶テレビ「レグザ(REGZA)」の3D版を開発しています。

リアルディーは劇場向け3D技術で現在最先端を走っており、既に25の3D映画が劇場公開された実績を誇っています。

同社は世界の映画館とライセンシング契約を結び長期的な売上を見込んでいます。ちょうどドルビーと同じような知的所有権のモデルです。

今後55の3D映画が2011年末までに封切られる予定です。


現在までに6000のスクリーンにリアルディーがインストールされています。加えて5000のスクリーンが現在、インストール中です。

リアルディーの歴史は北カリフォルニア、サンラファエルのステレオグラフィックス社(うちのすぐ近所です!)を買収したところから始まります。ステレオグラフィックス社はNASAや米軍に視覚技術を提供していました。たとえばNASAは火星探索機を操縦するためにステレオグラフィックス社の技術を使いましたが、これがリアルディーの技術のベースになっているのです。リアルディーはこれまでに109のパテントを持っています。

2005年に劇場映画向けソリューションを完成させ、それをウォルト・ディズニーに持ち込みました。これを基にディズニーが『チキンリトル』を撮ったのが最初の3D映画というわけです。その後、『アバター』などのヒットで3Dが定着しました。

今年1月までに世界の1億人がリアルディーの3D映画を鑑賞しました。さらに6月までに2億人が3Dを体験しています。

リアルディーは劇場映画に加えて家電分野にも進出する予定です。既にJVC、サムスン、パナソニック、東芝、ソニーなどと契約済です。

同社の売上高は:

より多くの3D映画が封切られ
より多くの劇場で上映され
より多くの観客がそれを鑑賞

すれば増える計算になります。つまりBOXOFFICE収入が多ければ多いほどリアルディーに入る収入が増える仕組みです。

将来のターゲットとしては:

グロスマージン40から50%
ライセンシング収入成長率 25から35%
営業マージン 15から20%
純利益マージン 10から15%
年間設備投資額 3500から4500万ドル
EBITDA 30から35%

を予想しています。

ティッカー:RLD
今回発行株数:1075万株
初値設定:$13から$15
アロケーション:56%プライマリー、44%セカンダリー
ロックアップ:180日
幹事:JPモルガン、パイパー・ジャフリー
値決め予定日: 7月12日の週