米軍の機密文書9万点がネット上に流出し、話題を呼んでいます。

政府機関の流出文書を公開し、一般大衆へ開示することで知る権利を守ってゆこうとする「ウィキリーク」(ウィキペディアとは直接関係ありません)が今回のリーク(漏えい)の仲介媒体の役目をはたしました。

さて、ウィキリークは上に述べたような活動目的で運営されてきたのですが、実は折角いろいろな情報の宝庫でありながら世間的な認知度はこれまで低かったです。

その理由は文書が公開され、誰にでもアクセスできるようになった途端、それはコモディティー化(=希少価値を失う事)してしまい、誰も労力をかけて膨大な情報を読破し、その中から重要な事実を発掘しようとはしなくなるからです。

そこで今回はウィキリークがちょっとした「仕掛け」をしました。


先ずニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、デア・シュピーゲルの3つのメディアを招いて「プリビュー」を許しました。

これらのメディアは自分達だけが特ダネをスクープ出来るチャンスかも知れないというインセンティブを与えられたので労を惜しまず9万点の流出文書をチェックする作業を行いました。

またTwitterで「こんどアフガン関係のリークがあるぞ」というつぶやきをツイートして、事前に一般大衆の関心をそそったのです。

こうした細工がなければ、折角の流出文書の公開も全く一般市民から関心を持たれることなく埃をかぶる結果に終わったかも知れません。

今回のウィキリークの事件は、明るみに出た事実がショッキングだったという点で重要なのではなく(=実際、余りショッキングではありませんでした)、ウィキリークという存在が既存メディアと連携してBuzzを起こせるということを証明してみせた点で重要だったと思います。