世界最大の債券の投資信託会社はロスアンゼルスの南、ニューポート・ビーチ(良いところです)に本社を構えるPIMCOです。その共同創業者で「債券の王様」の異名を取るビル・グロスは毎月顧客向けの投資レターをしたためており、これはPIMCOのファンドを購入した個人投資家にも、プロの機関投資家にもあまねく読まれています。

その最新号でビル・グロスが延々とトイレのセンサーについて語っているので「すわ、鬼のかく乱か?」と受益者を慌てさせています。以下はわたくしめによる抄訳:

「スパイの目」

今月の投資レターではトイレに備え付けられたセンサー(seeing eye)を糾弾したい。
そうだ、トイレの話だ。
もちろんトイレの話なんかよりもっと実のある、客観的な話題を取り上げることもできる。
でもこれを読んでいる読者の多くも私の意見に賛同してもらえると思う。そこで古き良き手動式レバーを備え付けたトイレの淘汰をみなさんと一緒に嘆く意味で、敢えてこの話題について書きたい。

最近、公共トイレにはセンサーがついている。どこにあるのかわからないけど、兎に角、ついていて、用を足した後、立ちあがると自動的に流すようになっている。肛門科のお医者さんには検分は不可避だといわれてきたが、まさかトイレに備え付けられたカメラに見られるとは。私は自分自身をそういう角度から眺めた事はないけれど、この仕事をカメラに任せて、「ご自由に撮って下さい」というようなものだ。(中略)

でも本当のスリルがはじまるのは用を足した後だ。
「ちゃんと流れるのかな?」
コンピュータ・チップのみがその回答を知っている。しかし時々、ちゃんとキカイが流してくれると思ってトイレを出ようとすると、ぜんぜん流れないときがあるのだ。

そういう場合、あなたならどうする?

まさか、そのままその場を去るわけにはゆかないだろう。(中略)

そこでカメラがあるとおぼしき前で手を振ったりしなければいけなくなる、、、(後略)

■   ■   ■

この投資レター(そしてトイレの話)はまだまだ続くのですが、疲れてきたので訳すのを止めます。どこで本題の投資戦略の話に振るのかと思いながら読んだのですが、結局「オチ」らしいものはありませんでした。そして唐突に高齢化、少子化の話へと話題がかわってしまいました。

このトイレの話の「場違いさ」が不気味。

オリジナルの文章で見届けたいかたはこちらをどうぞ。