ブラジルの鉄鉱石大手、バーレが第2四半期決算を発表しています。

売上高99億ドルで、これは前期比+45%、前年同期比+95.3%です。

EBITDAマージンは47.9%で去年より+2.82%増えています。

EBITDAは56億ドルで、これは前期比+95.3%、前年同期比+223.3%です。

純利益は37億ドルで、これは前期比+131%、 前年同期比+369%です。

今期の売上高ならびにEPSは市場コンセンサスを少し下回りましたがその主因は平均販売価格がアナリスト予想より若干低かったためです。


これに関してバーレは所謂、「ウエット・トン」と「ドライ・トン」のどちらを収益モデルに使うかで誤差が生ずることを指摘した上で、第1四半期はたいへん降雨が多く、出荷が遅れたし積荷がとてもウェットだったと説明しました。契約分のトン数を出荷し切れなかったため、第2四半期に入っても第1四半期に出荷できなかった分約1000トンを第1四半期の約定価格(2Qより低い)で出荷したので、それがアナリストのモデルとの誤差だろうという説明でした。

加えて国内の顧客に届ける分に関してはロジスティクス・コストが一部不要なため、安い価格設定になっていると説明されました。

第3四半期にはそのような特殊要因が無くなるので価格は上昇するだろうと会社側は見ています。また通常、第3四半期は季節的に強い四半期であることも指摘されました。

現在、スポットは契約価格より低くなっていますが顧客は喜んで契約価格で荷を受け取っています。この点からも顧客の新しい契約システム(従来の1年契約ではなく毎月更新)にコミットしている様子が窺えます。

新しい契約方式のもうひとつの利点はその時々の鉄鉱石の品質に合わせて価格が微調整出来る点です。昔は価格が低迷すると鉄鉱石の業者がわざと等級を落とした鉄鉱石を出荷し、顧客の思い通りの品質ミックスが得られないケースがありましたが、今後はそういう事が少なくなると説明されています。

年初来の鉄鉱石価格は下のグラフの通り。
IODEX

(出典:バーレ)
世界の粗鋼生産は下のグラフの通り。
crude_steel

(出典:バーレ)

アフリカのモザンビーク、ザンビア、ケニアなどに於けるグリーンフィールド新規プロジェクトは沢山パイプラインに入っており、それらをどのくらいアグレッシブに立ち上げるかにより成長を調整出来るとしています。

カンファレンス・コールのトーンは傲慢と形容できるほど自信に満ちており、成長に対するどん欲さが現れていました。