ウォール・ストリート・ジャーナルによるとニューヨークの名門ホテル、ザ・プラザ・ホテルのオーク・ルームで隔週日曜日の夜にキャバレー・ショーが上演されているのだそうです。

セントラル・パークの南東端にあるプラザ・ホテルは所謂、ランドマーク(名所)であり、プラザ・ホテルという名前を知らなくても、写真を見れば、(ああ、この建物か)と思うでしょう。
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(出典:ウィキペディア)
プラザと言えば金融関係の人には1985年の「プラザ合意」が有名です。でも一般のアメリカ人には典型的な上流階級のたまり場として知られており、一種、カルト的な人気があります。

その雰囲気は子供の絵本、『エロイーズ』(ディズニーの映画化版もあります)や映画通に隠れた人気のあるインディー映画、『メトロポリタン』などが上手く捉えています。

『エロイーズ』絵本
Eloise_book_cover

(出典:ウィキぺディア)

『メトロポリタン』VHS
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話が脱線しますが、『メトロポリタン』はデビュタンテ(debutante)、つまり社交界に若い上流階級の女性が「お披露目」する時のお話です。現在でもこのような習慣は続いています。社交界デビューの舞踏会には女性は伝統的なドレスとサテンのグラブ(手袋)を着用します。
Debutante-dress

(出典:ウィキペディア)

アメリカにはお見合い結婚の習慣はありませんが、それに最も近い習慣で、年長者がふさわしい結婚相手を根回しする「戦場」がこの社交界デビュー舞踏会ということになります。

日本人には社交界デビュー舞踏会などカンケーありませんけど、例えば東部のアイビー・リーグの大学に留学を考えている人などは社会勉強のために『メトロポリタン』を観ておく事を薦めます。

さて、プラザ・ホテルはそういう事で華やかなイメージのホテルです。色で言えばピンク色、ターコイズ・ブルー、ゴールドなどがさく裂していると言えばわかってもらえるでしょうか?

そのプラザ・ホテルの中で唯一、ダンディな空間がオーク・ルームというバーです。
オークルーム

(出典:オークルームのウェブサイトより)

ここはIPOロードショウなどがさつなイベントが行われないため、ウォール街関係者の目にとまりにくいという利点もあり、ジョブ・インタビュー(転職するときのヘッドハンターとの打ち合わせなど)によく使われます。

そのような剛毅な空間であるオーク・ルームにキャバレー・ショー(burlesque)が登場したという記事を読んで、何だか複雑な気持ちになりました。

昔はプラザと言えばニューヨークの高級ホテルの中でも頭ひとつ抜きんでた存在でしたが、今では高級なホテル、上質なサービスを売り物にするホテルは幾らでもあります。プラザはオーナーがコロコロ変わることで有名なホテルですが、最近は改装の度に安っぽくなっている気がします。