iStock_000005406634Small前回は同じリターンを達成できた2つのポートフォリオを比べた場合、集中投資したポートフォリオより適切な分散が図られたポートフォリオの方が「パフォーマンスの質」は高いということを説明しました。

それでは分散投資と投資に際してかける労力という面から同じ問題を考えてみましょう。

これまでの説明を読んで、(なんだか適当な分散が図られたポートフォリオというのは面倒臭そうだな)と感じた読者もいらっしゃるかと思います。

(僕は会社勤めしているから、時間が無限にあるわけじゃない、、、だから手間暇がかかる投資は御免だ)

というわけです。最初に断ったようにポスト団塊ジュニアのネストエッグ戦略では既に仕事を持っている、逆に言えば自由になる時間が限られた人を念頭に置いて書いていますから、上のような態度は当然ですし、それにマッチした投資戦略でなくてはいけないでしょう。


それでは「時間が無い人のためのポートフォリオ」とは、どういうポートフォリオなのでしょう?

ここで重要なのは一般にポートフォリオは分散すれば分散するほどそれを構成するひとつひとつの銘柄の貢献度は下がってしまうということです。

だから折角、大化けする銘柄を掘り当てても、他に九つの銘柄を持っていたとすれば、ポートフォリオに対するインパクトは10分の1になってしまいます。

その場合、いろいろ丹念に調べて、勝てる銘柄を探して、実際に大勝ちしたのだけれど、結果としては(こんなことなら、他の銘柄なんて入れるべきじゃなかったな)と感じるでしょう。これは幸運な例です。

これと逆のシナリオも考えられます。それは保有していた10銘柄のうち、ひとつの会社が倒産したり商い停止になってしまうケースです。例えば自分が持っていた銘柄がリーマン・ブラザーズ(LEH)のように倒産してしまったら、どうでしょうか?

10銘柄に分散しておけばリーマンで全損しても残りの10分の9でなんとかやっていけます。でも若しリーマンだけしか持っていなければ挽回するのは困難です。

逆の言い方をすれば研究不足で倒産会社を見抜けなかったとしても分散しておけばダメージは限定できるわけです。

つまり時間が無い人、企業のウラの裏まで見抜けない人、面倒な事まで勉強したくない人は分散した方が良いのです。

逆に時間がある人、或る銘柄に関して特別な知識や理解を持っている人、継続的に決算内容の吟味などに時間を惜しまない人なら或る程度集中投資するという方法もあるということです。


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