要約
不況だからこそ光るクラウドの良さ
各社決算はぶっちぎりに良い
クラウドはポートフォリオの核だ



米国株式市場ではクラウド関連銘柄が元気です。

景気の見通しが悪いのに、なぜこのグループは買われているのでしょうか?

先ずクラウドはそれを採用する企業にとって比較的少額の初期費用で新しいサービスやアプリケーションを導入できるというメリットがあります。

またそのソフトウエアやサービスのTCO(トータル・コスト・オブ・オーナーシップ=所有期間総費用)が従来の方法より安上がりだという点も魅力です。

このようなことから不況にも強い、いや、不況だからこそその良さが強調される価値提案になっていることがやはり最大の理由です。

銘柄ですが先ずセールスフォース・ドットコム(CRM)を挙げたいと思います。同社は先週決算発表が好感され急騰しています。使いやすいビジネス・アプリケーション(apps)、Twitterみたいなカンタンなユーザー・インターフェースなどユーザー受けするアイデアを次々に繰り出しています。
CRM

イントゥーイット(INTU)はクラウド銘柄に含めるのを怪訝に思う読者も居るかも知れませんが、れっきとしたクラウド銘柄です。おそらくアメリカのどの企業よりも多くのユーザーにクラウドの利便性を知らしめた「伝道師」的な企業です。「クイックブックス・オンライン」などのサービスの完成度の高さもクラウドが単なる流行ではないことを知らしめるに十分です。先週発表された決算も良かったです。
INTU


さて、これらのサービスないしアプリケーションのベンダーに加えて、クラウドを可能にする「縁の下の力持ち」的な企業群も忘れてはなりません。

シトリックス(CTXS)はリモート・コンピューティングの草分け的存在です。この銘柄は一足先に先月末に決算発表していますが、下のチャートで大きなマドをあけていることからもわかる通り、ブッチギリに良い決算でした。
CTXS

アカマイ(AKAM)は仕事に使う大事なアプリケーションがサクサク動くようにネットをスピードアップするサービスを提供しています。アカマイの決算だけは予想通りで期待が大きかった分、決算後の株価は売られました。でもそれは同社のファンダメンタルズが悪いということではありません。実際、すぐに株価は戻し、新値更新のリベンジを果たしています。
AKAM

エフファイブ(FFIV)はデータセンターのアップグレードをする際にまず手始めに買われるロード・バランサーと呼ばれるサーバの交通整理をするギアを作っています。
FFIV

引き続きこのへんの銘柄はコアにして良いと思います。