要約
ノキアの経営トップが相次いで去った
ノキアはスマートフォン戦略で根本的にビジョンが欠如


今週はロンドンでノキアの重要イベント、『ノキア・ワールド』が開催されるというのに、肝心のノキアの幹部がここ数日の間にまるで蚊取り線香を嗅いだ蚊のようにポトポト逝っています。

オリペッカ・カラスブオ現CEO → 退任
アンシ・バニジョキ現副社長(スマートフォン部門責任者) → 辞任
ヨルマ・オリラ現会長 → 2012年に引退


ノキアはマイクロソフトからステファン・エロップ氏を抜擢し、次期CEOに据える予定です。

ノキアは今のところスマートフォンのシェアは第一位ですが、凋落は時間の問題です。いま使われているケータイに買い替え時期が来れば、同社のシェアはどんどん落ちるでしょう。

なぜならノキアにはiPhoneのようなタッチスクリーン型のモデルが皆無だし、今回の『ノキア・ワールド』で発表される新製品ですら旧式なアームコア(ARM11)を使っているからです。

ノキアの企業戦略はボリュームにこだわりすぎ、その結果、消費者のアスピレーション(あこがれ)を喚起する製品はゼロです。

ノキアのスマートフォンはシンビアンというダサいOSを使っていますが、そのメリットはパワー・リソースを余り消費しない点だけで、他に美点はありません。

特にUI(ユーザー・インターフェース)の面でノキアのノウハウは遅れており、最近のデバイス(iPhone、 iPad、 Kindleなど)が主にUIの闘いであることを考えれば、「つけるクスリが無い」状態と言えます。

もちろんノキアも今後がんばるとは思いますけど、復活できる前にまずモトローラが経験した「どぶの中をのたうち回る」経験をするリスクが高いのではないでしょうか?