今年の5月に欧州連合とIMFがギリシャをはじめとする各国の支援のためのファシリティ(欧州金融安定取極=European Financial Stability Facility)を発表した際、当初のサイズは4400億ユーロでした。

ウォールストリート・ジャーナルによるとこのファシリティがトリプルAを獲得するためにいろいろな譲歩を余議なくされ、結局、3560億ユーロになっており、今後さらに縮小する可能性もあるのだそうです。

結果としてこのファシリティはアイルランドやポルトガルなどの小国の救済には有効だけど、スペインやイタリアなどの大きな国の債務の保証にはパワー不足かもしれないということです。


これとは別のニュースで欧州中央銀行(ECB)はこのところ国債買い入れプログラムを加速させているという報道もあります。これまでに欧州中央銀行は610億ユーロ相当の国債の購入を実施しています。

この買い入れは一旦はほぼゼロ近くまで減りました。

しかし先々週は一週間で2.37億ユーロ、先週は3.23億ユーロとここへきて買い入れのピッチがまた早くなっているとウォールストリート・ジャーナルは指摘しています。

こうした欧州中央銀行による積極的な国債買い入れにもかかわらず周辺国のソブリン・スプレッド(=ベンチマークであるドイツ国債との利回り格差)は拡大しています。