金融ネタを専門とするブログ「ゼロヘッジ」がスペインのネタで異様な盛り上がりを見せています。

事の発端は先日、匿名の投稿者から「このレポートを載せてくれ」という案件が持ち込まれたところからはじまります。

問題のレポートはカンタンに言うと「今のスペインの失業率(20%です!)やサービス業の活動の低迷に照らしてみるとGDPの数字が-3.1%しか減っていないのはおかしい」ということを指摘しています。

Spanish_GDP_report -

このレポートは僕も読んでみましたが荒削りだけどそのロジックには大筋で賛同できます。(とりわけ買い手のないマンションをどんどん建設し、ゴーストタウンになっているのに、それをGDPという見地から捕捉しようとすると「成長があった」ことになってしまう意味の説明をしているくだりはある種、詩的な美しさを感じます→このような状況はいまの中国でも起こっています)

さて、今日ゴールドマン・サックスがこの匿名投稿をディスるコメントを出しました。でもゴールドマンの批判はちゃんとした批判になっておらず、匿名投稿のほうがちゃんとしているということでウォール街の失笑を買っています。

スペインと言えば今日、最後までトリプルAの格付けを維持してきたムーディーズがトリプルAはく奪の決定をしています。

現在の同国の現状というのは買い手のつかない巨大な新築住宅やマンションの在庫を地方金融機関がバランスシートの上で「値洗い」もせずそのまま抱え込んで我慢比べをするという、ある種、糞詰まり状態となっています。

われわれ日本人はこういうケースを実際に見てきたので、この手の映画の結末が悲惨であることはよくわかっているわけです。